七つの黒い夢 (新潮文庫)
作者 乙一   恩田 陸
価格 420 円
出版社名 新潮社
出版年月 2006/02
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■読者の評価     おすすめ度平均

タイトルと違和感ありすぎる       おすすめ度
 期待はずれ、というしかないです。
 乙一、恩田陸、北村薫。鉄板の執筆陣で、タイトルからしたらホラーや薄暗い感じの怖めの話やダークな話が詰まったアンソロジーだろうとかなり期待したのだが、、、これがまた全くもって怖くないし恐ろしくもなければダークでもない。ホラーでもなければミステリーというほどでもない。いったいどういう基準で,「黒い」だったのだろうと編集者の意図とネーミングの由来をきっちりと問いつめたいほどのできばえです。 
 どれもこれもが、ごくごく短い短篇(本当に短い)で出来ているのですが、あんまりまとまりがない感じです。強いていえば、ストレートに「百物語」をもってきた北村薫のそれと、変化球で攻めて来た誉田哲也の天使が出てくるそれが結構面白かったかなぁという程度です。
 アンソロジーというのは、なかなか難しいんだろうなぁとは思うんだけれど、今回のこれはあまりにもあまりだと思います。5段階評価で1です。ここまでダメなのも珍しいです。西澤保彦の「桟敷語り」なんかどこをどう読めばいいんだろうというくらい???な感じです。嫌いな作家さんではないだけに、余計に???でした。


恐いのもある       おすすめ度
 『小説新潮』に掲載された作品を中心に編まれた文庫オリジナルの短編集。2002-05年に出たのがほとんどだが、なぜか北村氏のだけ1995年の発表。
 執筆しているのは、乙一、恩田陸、北村薫、誉田哲也、西澤保彦、桜坂洋、岩井志麻子の7人。ホラー小説というか、ダーク・ファンタジーという位置づけの作品を集めたらしい。あまり恐くはない。
 内容的には、いまいちな作品が多い。良かったのは、北村薫「百物語」。これはめちゃめちゃ恐い。それから桜坂洋「10月はSPAMで満ちている」も良かった。作品としての完成度は低いのだが、不思議な味わいが魅力的。


怖いというよりも不思議?       おすすめ度
ちょっとした暇つぶしで買ったのですが、思いのほか良かったです。
「黒い夢」というぐらいなので、怖いお話なのかと思っていたのですが、怖いというよりも不思議?といった感じのお話ばかり。

7つの短編集なので、どれかひとるぐらいはお気に入りが出来るのではないでしょうか。私は特に「10月はSPAMで満ちている」が好きです。全くホラーなお話じゃないのですが、何かうすら寒いものを感じました。それでいて、読後感はほんわかとしてしまう不思議感がとても好きです。


期待したのですが・・・。       おすすめ度
私は、乙一目当てでこの本を買いました。
黒い夢というぐらいなので、怖いのを
期待していたんですが「何これ」
という感じ。期待はずれでしたね。

でも、乙一さんの「この子の絵は未完成」は、
とてもよかったです。


黒いって何       おすすめ度
 桜坂洋「10月はSPAMで満ちている」は、「はじめての現代魔法」の嘉穂が登場する、ちょっとミステリー的要素を盛り込んだ物語。ストーリーの仕掛けを考えると、後者を読んだことがない人を対象に書いているのかもしれない。
 乙一「この子の絵は未完成」は、子供の頃に抱くちょっとした不思議を忘れずに、それを増幅して作り上げたような作品。教育って、ホント難しいですよ。
 誉田哲也「天使のレシート」は、最後がほんのちょっとだけ黒い。ほんのちょっぴり哲学的で、あれは著者の思想なのだろうか?
 誰か好きな作家がいれば、読んでも良いかも。