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■読者の評価
おすすめ度平均
体の一部が暴発する。 おすすめ度
主人公の大学生は、ある日、偶然、銃を手に入れる。
銃を手に入れる前の情景描写は、ほとんどが暗闇、雨といったネガティブなもので、彼の行動も頼りなく、ボウフラのよう。
銃を手に入れると、とたんに生き生きとしだす主人公と、周囲の光景。
もしかしたら物語はポジティブな方向へ動いていくのかな、と思いきや・・・。
無関心で、どこか優柔不断な「私」の隠された衝動が、胸の中から腕、そして手、指先を伝って、銃身からほとばしるように具現化され、排泄される過程が描かれています。
とても恐ろしい結末に、結構ショックを受けました。
銃を手に入れる前の情景描写は、ほとんどが暗闇、雨といったネガティブなもので、彼の行動も頼りなく、ボウフラのよう。
銃を手に入れると、とたんに生き生きとしだす主人公と、周囲の光景。
もしかしたら物語はポジティブな方向へ動いていくのかな、と思いきや・・・。
無関心で、どこか優柔不断な「私」の隠された衝動が、胸の中から腕、そして手、指先を伝って、銃身からほとばしるように具現化され、排泄される過程が描かれています。
とても恐ろしい結末に、結構ショックを受けました。
これ程ゆがんだ明るさをもった小説を、私は他に知らない。 おすすめ度
「暗い」とか「重い」とか語られがちな作家だが、ちょっと違うような気がする。この人の小説は最近読み始めて、すごく共感するところがあるので全部読み、最後にこの文庫化された『銃』を手にとった。やはり「暗い」とか「重い」とかではこの人の小説の魅力は語れないような気がする。
そのギャップをポーカーフェイスでたんたんと描いているように思える著者の姿勢に、つまりこの小説の「作風」に、そこはかとない明るさを読み取れるのだ。確かに表面的には「暗い」し「思い」。彼のカミュ風の古色蒼然とした文体もその理由の一つだろう。カビくさく感じることもある。けれど、その表面を書きながら、というより何かに書かされながら、その文章の展開に、にんまり、としていそうな小説の裏にある顔、その顔の存在に気づくと、この小説には他の誰も進まない方向に突き抜けたような明るさがあることを実感できるはずだ。
そのギャップをポーカーフェイスでたんたんと描いているように思える著者の姿勢に、つまりこの小説の「作風」に、そこはかとない明るさを読み取れるのだ。確かに表面的には「暗い」し「思い」。彼のカミュ風の古色蒼然とした文体もその理由の一つだろう。カビくさく感じることもある。けれど、その表面を書きながら、というより何かに書かされながら、その文章の展開に、にんまり、としていそうな小説の裏にある顔、その顔の存在に気づくと、この小説には他の誰も進まない方向に突き抜けたような明るさがあることを実感できるはずだ。

