飢えて狼 (新潮文庫)
作者 志水 辰夫
価格 620 円
出版社名 新潮社
出版年月 2004/05
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■読者の評価     おすすめ度平均

華麗なる日本語,激烈なプロット       おすすめ度
 シミタツのデビュー作。文が躍っていると言うと誤解を招くだろうか。主人公の胸の鼓動に合わせて沸々と燃え滾っていくような,華麗なる日本語。そして激烈なプロット。
 自分も小説書いてみようかな,なんて軽々しく考えたことのある己にとどめを刺してくれた。オノレは永遠に読む側の人間だ,そしてそれが幸せだ。
 


本能に目覚めた狼を活写       おすすめ度
いままでなぜ手に取らなかったのか、読みながらそう己の不知を呪うばかり。
もしあなたが硬派なハードボイルド好きならば、本書は必読です。
かなり古い作品で、世界情勢は当時とかなり変化していますが、国家という生き物
の変わらぬ行動原理が的確に捉えられており、登場人物は饒舌かつ丁寧な描写
で生き生きと描かれています。そういう意味では普遍の面白さを持った作品と
言えるでしょう。作品の雰囲気としては、船戸与一氏に近いかもしれません。
殺伐とした空気が作品に硬い印象を漂わせていますので、ラストに爽快感があれ
ばもっと楽しめたと思います。
まあ、その辺は好みですので、ハマる人はハマると思います。


「狼」が好きです。       おすすめ度
狼が好きです。中学生時代(1950年頃)、ジャック・ロンドンの「白い牙」で感激して以来、「狼」という文字がタイトルにあれば、どんな内容の本でも読むことにしています。
「飢えて狼」は、このところお気に入りの「シミタツ本」とあって、前
からさがしてました。8月10日読了。十分堪能しました。
評価は、星4つ半としたいところです.難を拾えば、

 1 彼女・順子との将来に、もう一歩余韻が欲しかった。
 2 樋口の死に様は、この日本では、現実には聞いたことがない。
といったところでしょうか。