蜜月 (新潮文庫)
作者 小池 真理子
価格 460 円
出版社名 新潮社
出版年月 2001/03
Amazonの詳細ページへ

  この著者の他の作品を検索する

著者名をクリックすると、この著者の他の作品を検索することが出来ます。

書名か表紙写真をクリックすると、 Amazon.co.jp の詳細ページに移動できます。

商品を購入する際は、移動先の Amazon.co.jp の購入ページにて、商品価格・在庫の有無や納期をよくご確認のうえ、お手続き下さい。



■読者の評価     おすすめ度平均

独特の透明感が良い       おすすめ度
小池真理子さんの物語には、綺麗な男がしばしば登場しますが、この物語もやはり綺麗で退廃的で才能あふれる芸術家を中心としたものです。短編集のような構成ですが、この男に関わった6人の女たちのそれぞれのエピソードを6つの短編に仕立ててあります。各々の女は、男の死のニュースを知り、その男と過ごした非凡な日々をフッと思い出すのだが、それは自分の歴史の1ページに過ぎず、もはや現在の生活に何ら影響をもたらす訳でもない・・・。どの物語も小池真理子さんらしい独特の透明感がある素敵な描写で、読んでいると耽美的な気分になってきます。


私の中の久々のヒット作品       おすすめ度
良かったです・・・1日で読み終えてしまうほど引き込まれた小説でした。しばらくこの本の余韻に浸っていたかった。

有名画家、環を思うと切なくて切なくて・・・やはり基本的に男性より女性の方がタフなのかしら?環に惹かれ彼と恋に落ちる6人の女性を通し10代から40代までの環の人間像が見えてきて私の心を惹きつけて離しませんでした。屈折・失望・・有名であるが故の悲しみ。本当はニヒルな笑顔の奥に潜む壊れれやすく傷つきやすい環の心・・・一見華やかな世界に身を置きビジュアル的にも美しい彼を誰もが羨み羨望のまなざしで見つめるがその裏に潜む華やかな業界の真実はもっとドロドロしていてその中で葛藤しながらも一番にひたむきに貪欲にひたすら真実の愛情と癒しを求めつづけていたのは環ではないだろうか?切なくて、でも美しい恋愛小説でした。



痛々しくて綺麗・・       おすすめ度
 1人の男性の死へ向かっての道筋に、関わっていく6人の女達。彼女達は、主人公の年齢に伴い10台から40台までのその年齢に特有の初々しさ、奔放さ、包むような優しさに満ちている。この上なく美しく、才能に溢れながら常識人では想像もつかない性格と行動を備えた彼の元を、彼女達は皆自ら離れていく。彼女達の心情が、日常生活の中にさらりと描かれるがゆえに共感できそう。
 彼、環の心理はその行動によってしか想像できないところが歯がゆくも、最後のあっけない死を益々痛々しくさせる。女性作家ならではと感じさせる。こんな男性に一度お目にかかって見たい!が率直な感想。


いやー、面白かった。       おすすめ度
小池真理子の本はストーリーは面白いんだけど、心理描写がいまいちだなぁとか、表現がちょっと・・・っていうのが多いのですがこれはよかったです。
「うわー、わかる、わかる!」と何度深く頷いたことか。
できれば最後の章は、たくさんのオンナたちを翻弄してきたオトコの双子の叔母達の話があればよかったな。
きっと何かあったはず・・・。


女達の心を通り過ぎて行った、ひとりの男       おすすめ度
 魔的美少年に物狂う女たち。デカダンを貫き破滅的に夭逝した男に比べ、日々を重ねて平凡に埋もれることの出来る女たちの、なんとタフなことよ。