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■読者の評価
おすすめ度平均
天童荒太のデビュー作。秀逸なサイコホラー。 おすすめ度
この題名から、「孤独」というものを考える作品のように思われがちですが、そんな説教じみた内容ではありません。異常な性癖を持つサイコキラーの残虐な犯罪とその背景、事件を明らかにしてゆく女性警官と青年のからみなど、秀逸なサイコホラーのエンターテイメントとして、楽しめる作品です。ややグロテスクでサディステックな描写が多いので、ご注意を。
「心ここにあらず」を表現させたら当代随一、天童荒太 おすすめ度
「誰もいなかったら、まったく、滑稽よ朝山巡査・・・」という台詞から火スペの域を出ないような作品なのだろうか?と眉をひそめましたが、最終的には本のページをめくる手が止まらなくなるほど、この本の深みに引きずり込まれてしまいました。風希と潤平の、男女の関係を超越したもっと崇高な連帯感、それも本当の意味での孤独を抱えた人間にしかわからない微妙で繊細なつながり、のようなものに魅力を感じました。彼らの錯綜した感情は、わかる範囲でですが、とても共感できるものがありました。あとサイコ・シリアル・キラーの男は吉良吉影っぽいですね。一番興味を惹かれたのはこの男の、歪んだ至上の愛を求める心でした、「魂も抱き合えていると感じるほどのセックス」・・・彼ほどイノセントで残酷な男はいないと思った。メディアや音楽業界に対する著者の批判も見て取れた。終わり方がちょっとご都合主義なかんじで個人的にはうすら寒い気もするが、エンターテイメントの宿命だとも思った。(どうでもいいですが、潤平の「(宮沢賢治+ドアーズ+ロバート・ジョンソン)×フォーク」的な音楽って偏狭な日本の音楽シーンで受け入れられるはずないと思います)
楽しい本ではないですが。。。 おすすめ度
孤独とは何か、家族とは何か?とても考えさせられます。犯人の病的な描写は読んでいて
気持ち悪くなりました。
ただみなさんのレビューを読んでいると、本作はまだまだ完成度が低いようなので、
ほかの作品も読んでみたいと思いました。
気持ち悪くなりました。
ただみなさんのレビューを読んでいると、本作はまだまだ完成度が低いようなので、
ほかの作品も読んでみたいと思いました。
ふしぎに共感してしまう“負の心理” おすすめ度
最近、この作家にはまっています。
この人は、
負の心理、というか、
闇の心理、というか、
そういうものを描くのが非常にうまい。
ただ暴力的にその心の闇を描くのではなく、
説得力のある、
そして、だれにでもありうる問題として提起される。
少女時代の誘拐事件のトラウマを抱えたまま、
刑事となった女。
何よりも自分のために歌い続けながら、
コンビ二でのバイト中に事件に巻き込まれる男。
異常な環境での成育によって、
歪んだ家族の愛を信じている犯人の男。
孤独である3人が、
出会い、すれ違いながら、
物語は展開していく。
連続女性誘拐殺人事件と、
連続コンビニ強盗事件。
この事件もまた、
“孤独”というものが、
キーワードともいえる。
深夜のコンビニを訪れる人たち。
事件はこの特殊なシュチュエーションが、
可能にしたともいえる。
謎解きよりも、
それぞれの心の動きが、
時に共感、
時に反発を生みながら、
読み進ませる。
ラストに、
この孤独の3人が同じ場にいる。
絶望的なクライマックスでありながら、
異様な共感に似たものが、
その空間に流れる。
それは、
ともすれば否定されてしまい異常さでもあるが、
なぜか、
説得力があったりする。
それがなぜか、理解できるのがふしぎだった。
この人は、
負の心理、というか、
闇の心理、というか、
そういうものを描くのが非常にうまい。
ただ暴力的にその心の闇を描くのではなく、
説得力のある、
そして、だれにでもありうる問題として提起される。
少女時代の誘拐事件のトラウマを抱えたまま、
刑事となった女。
何よりも自分のために歌い続けながら、
コンビ二でのバイト中に事件に巻き込まれる男。
異常な環境での成育によって、
歪んだ家族の愛を信じている犯人の男。
孤独である3人が、
出会い、すれ違いながら、
物語は展開していく。
連続女性誘拐殺人事件と、
連続コンビニ強盗事件。
この事件もまた、
“孤独”というものが、
キーワードともいえる。
深夜のコンビニを訪れる人たち。
事件はこの特殊なシュチュエーションが、
可能にしたともいえる。
謎解きよりも、
それぞれの心の動きが、
時に共感、
時に反発を生みながら、
読み進ませる。
ラストに、
この孤独の3人が同じ場にいる。
絶望的なクライマックスでありながら、
異様な共感に似たものが、
その空間に流れる。
それは、
ともすれば否定されてしまい異常さでもあるが、
なぜか、
説得力があったりする。
それがなぜか、理解できるのがふしぎだった。
重厚なサスペンス。 おすすめ度
猟奇殺人という、ミステリーではありふれた題材だけがメインだとしたら、
ここまでは面白く読めなかったかと思います。
同じ女性として、被害者の気持ちを考えるとつらくなる描写も多かったですが、
すべての登場人物を丁寧に描いていて、リアルでした。
それぞれにトラウマを抱えた三人が最後に集結する部分は、
少しうまく出来過ぎている感もありましたが、
わざとらしさはなく、主人公達の執念のようなものが伝わってきました。
いつも思うのですが、天童さんの作品には、
悪役にもそれなりの言い分があって、次第に納得させてしまううまさがあります。
本当にうまい!やられましたと言う感じです。
ここまでは面白く読めなかったかと思います。
同じ女性として、被害者の気持ちを考えるとつらくなる描写も多かったですが、
すべての登場人物を丁寧に描いていて、リアルでした。
それぞれにトラウマを抱えた三人が最後に集結する部分は、
少しうまく出来過ぎている感もありましたが、
わざとらしさはなく、主人公達の執念のようなものが伝わってきました。
いつも思うのですが、天童さんの作品には、
悪役にもそれなりの言い分があって、次第に納得させてしまううまさがあります。
本当にうまい!やられましたと言う感じです。

