一人の男が飛行機から飛び降りる (新潮文庫)
作者 バリー ユアグロー
価格 700 円
出版社名 新潮社
出版年月 1999/08
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■読者の評価     おすすめ度平均

父の頭をかぶって       おすすめ度
からがとても好きです。思春期や青年期にみられる親への愛、嫌悪感、疎外感、そして身内ではありながらも少なかれ存在する距離感などをシュールでリアルに美しく描いていると思います。


「私は父親をびんに入れて買っている。」というはじまりの『びんのなかに』は、死後運命により小さくなりびんに入れられ、生前の自慢げな回想録を『私』に無理矢理聞かせる父の話。生前から変わらぬ自慢話にうんざりし、己の運命を呪う父は癇癪を起こし、びんのなかで暴れ、自らを傷つけ、哀れに涙を流す。『私』はそんな父をびんごと湯船に浮かべて落ち着かせ、『これ以上ないというほどそっと』もとの棚に戻す。

なぜかとても感動しました。若干の距離を保ちながらも、親子の本当のありかたのようなものを感じました。

親子関係に悩んでいる方など読んでみてはいかがでしょうか。


もう最高       おすすめ度
立花隆の本から、その存在を知った。

かなりいい感じの本だ。ぶっ飛びすぎ。

この手の本は、どういうカテゴリーに分類されるのであろう?。

是非とも著者に会って、一つ一つの話の奥深い意味を知りたい。


 カバーからして変!       おすすめ度
 この本の文庫本のカバーからしておかしい。ローソク男が、乾物の魚でヴァイオリンを弾いている。本の内容は、夢の話。本当に見た夢のことか、夢の夢の話か、はたまた、全くの作り話か。 アメリカには時々このような変な事を考える人間が出てくるが、ロシアとか中国のように、ましてや北朝鮮のようにこれらの変なことを考える輩を排除してしまわないのが、アメリカのいいところ。 翻訳は今が最も脂の乗り切っている柴田元幸、彼の翻訳だから安心できるし、原書より「いい」。 


うん、よさそう。       おすすめ度
朗読(読み聞かせ)のための本選びをしている。柴田元幸訳の
この本に行き当たったのはなにがきっかけか思い出せない。
小学6年向けで、10分で読めてちょっと怖い幻想的な小品を
とおもっていたら、あるじゃない、という感じ。
もちろんどれでもいいわけじゃない。
選んだのは、外国からきた女の子が夜になると
部屋でないているという、あのお話。
朝の早い時間に向くかな。とにかく近日中に読んでみる
ことに決めた。


気難しい人に       おすすめ度
人間にとって、脈絡のないもの、非論理的なものは、非常に身近だ。
そもそも、「この世」の果てはどこにあるのか、いつから始まって、
いつ終わるのか、さっぱり分からないが、
とりあえず、なんとなく、今、自分はここにいる。
そして、自分にとっては、これぐらい確かなものはない。

この「よく訳の分からない状態」に、大抵の人は、何の疑問も感じず、
おそらく無意識に、自分のやり方で、完全に折り合いをつけている。
問題は、それを他人とは決して共有できないという事だ。
隣の人の持っている「世界」は、自分の「世界」とは全く異質で、
諒解不能の領域である。

目の前の異性が自分に気があるかどうかをはかる、
その試金石のひとつとして、
「昨日みた夢の話をしてみる」
というのがあるそうだ。
興味ありそうに聞いてくれたら脈ありという訳である。
それほど「昨日みた夢の話」は苦痛だ。
何がどうなってどうなるのか、予想もつかなければ
オチもない。単なる思い付きの作り話かもしれないし、
とにかくイライラする。
自分の見た夢は、「自分のやり方」で理解できるが、
他人の語る、他人の見た夢には、「自分のやり方」が通用しない。
また、通用する必要もない。

しかし、この「一人の男が飛行機から飛び降りる」に
描かれているショートストーリーのような夢ならどうだろう。
面白くて、思わず身を乗り出して聞いてしまいそうだ。
誰もが持っている、普遍的な「世界との折り合いのつけ方」が、
ここに眠っているからかもしれない。