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■読者の評価
おすすめ度平均
いきいき おすすめ度
小島信夫さんは90歳。
ふつうならペンを握ることも困難な年代であるはずなのだが、ちゃんと小説になっている。
のみならず、おそろしく複雑なメタフィクションになっている。
読む人によっては???となる可能性が高い…。
括弧に次ぐ括弧、引用に次ぐ引用。
もはや誰が何を話しているのかをとらまえるということは不可能に近い。
保坂和志のトークイベントに顔を出した小島信夫は『残光』を書いた小島信夫なのか。
過去の作品に登場する小島信夫は小島信夫で、引用される小島信夫はこの『残光』を書き上げた小島信夫と同次元の存在なのか。
90歳のおじいちゃんが書くことだから、と言ってしまえばそういう風に納得したりもできるのだろうが、事はそう単純ではない。
中心が絶えず移動するポリフォニックという形式についてもここでふれられていて、まさにその通り、残光のような存在たちがそれぞれ中心を形成していて、それが小説ぜんたいを動かして行っている。
作者の意識の流れを追ううちに、場面は展開し、複雑ながらも引き込まれてしまう。
一章から二章、二章から三章、三章から一章と。
ぼくは創作意欲にもまして業のようなものを垣間見た気がした。
だからこそ老齢作家の書くものに凄みが出るのかもしれない
ふつうならペンを握ることも困難な年代であるはずなのだが、ちゃんと小説になっている。
のみならず、おそろしく複雑なメタフィクションになっている。
読む人によっては???となる可能性が高い…。
括弧に次ぐ括弧、引用に次ぐ引用。
もはや誰が何を話しているのかをとらまえるということは不可能に近い。
保坂和志のトークイベントに顔を出した小島信夫は『残光』を書いた小島信夫なのか。
過去の作品に登場する小島信夫は小島信夫で、引用される小島信夫はこの『残光』を書き上げた小島信夫と同次元の存在なのか。
90歳のおじいちゃんが書くことだから、と言ってしまえばそういう風に納得したりもできるのだろうが、事はそう単純ではない。
中心が絶えず移動するポリフォニックという形式についてもここでふれられていて、まさにその通り、残光のような存在たちがそれぞれ中心を形成していて、それが小説ぜんたいを動かして行っている。
作者の意識の流れを追ううちに、場面は展開し、複雑ながらも引き込まれてしまう。
一章から二章、二章から三章、三章から一章と。
ぼくは創作意欲にもまして業のようなものを垣間見た気がした。
だからこそ老齢作家の書くものに凄みが出るのかもしれない

