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■読者の評価
おすすめ度平均
蛹 おすすめ度
とにかく『蛹』がいいサナギ。
これ、オネ−マン賛歌です。
(ちょっとウソ。オネーマンが私にとって何となく俎上に上げやすいだけ。声援はホントはもっと広範に向いてる)
カブトムシのサナギが土の中で長い間、
身動きとれず、這い出る機会を逃し続けて居るうち、
ツノだけが伸びて聳えて、ついに大木になるってお話。
外の世界を知らないカブトムシが、
森の一部になってたくさんの生き物をはぐくみます。
マツコさん? かばちゃん? いや、イッコーさんがいいかも。
暗喩を事細かに説くとイヤーナ話になるのでやめますが、
様々なことを諦めなきゃならない状況で、シンボル(ツノ・股間)に
本来の機能とは別の意味を得て、世界中の誰よりも優しくなる、という物語。
いい。
読後、出家したくなる。
これ、オネ−マン賛歌です。
(ちょっとウソ。オネーマンが私にとって何となく俎上に上げやすいだけ。声援はホントはもっと広範に向いてる)
カブトムシのサナギが土の中で長い間、
身動きとれず、這い出る機会を逃し続けて居るうち、
ツノだけが伸びて聳えて、ついに大木になるってお話。
外の世界を知らないカブトムシが、
森の一部になってたくさんの生き物をはぐくみます。
マツコさん? かばちゃん? いや、イッコーさんがいいかも。
暗喩を事細かに説くとイヤーナ話になるのでやめますが、
様々なことを諦めなきゃならない状況で、シンボル(ツノ・股間)に
本来の機能とは別の意味を得て、世界中の誰よりも優しくなる、という物語。
いい。
読後、出家したくなる。
近ごろの三島賞にしては おすすめ度
本書で三島由紀夫賞受賞である。うち短編「蛹」で川端康成賞。これは短編の賞で、近ごろ若手に与えるようになった。表題作は、実に奇妙でグロテスクで、しかも締りがない。ただ、最近の三島賞受賞作の中では、比較的まともである。文章もきちんとしているし、筋は崩してあるし、グロテスクな場面もあるし、1980年ころの芥川賞受賞作のようだ。「蛹」は、カブトムシの幼虫が意識を持って語っているという、冗談みたいな短編だが、結局最近の芥川賞とか三島賞に、納得できないものが多すぎるので、たとえば「切れた鎖」が芥川賞なら、納得はする、という意味で、相対的だが、今後どんなものを書くのか、見てやろうという気にはなる。

