草祭
作者 恒川 光太郎
価格 1,575 円
出版社名 新潮社
出版年月 2008/11
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■読者の評価     おすすめ度平均

ノスタルジーの世界       おすすめ度
なんとも言えない余韻の残る本でした。
圧倒的な世界観に言葉を失ったほどです。

美奥という町を軸に展開する5つの短編ですが、
時代も現在だったり過去だったり、はたまた架空の時代だったり。
でもどの話も、読んでいるうちにリアルな形ができあがってきて、
これがお話なのか、ノンフィクションなのか
なんだか分からなくなってくるのでした。
それが何とも心地よく、どっぷりこの世界に浸った感じです。

はっきり言ってどれも救いがあるとは言い難いのですが、
主人公達が生きている時を「現実」とすれば、
それを逃避するストーリーなので、ある意味、ハッピーエンドなのかも。
ひとことで言うと、「切ないホラー」です。


より広がった恒川ワールド       おすすめ度
『夜市』で日本ホラー大賞を受賞した恒川氏初となる連作短編集。
あやしき土地「美奥」を巡る異界譚。
異界やモノノケの光景がとても美しい。
連作という手法を採用したことで、「美奥」という土地の歴史が色濃く描かれ、異界感覚に迷い込む感覚を素直に、深く味わうことができた。


これ、うちの田舎ですか?       おすすめ度
一話完結なのにストーリーが続いている。
ある地域を取り巻いて出来上がっている話だ。
語り口が優しく、表現が美しかった。
帯には「Sキングをしのぐ」と書いてあったが、私は夏目漱石をちらりと思いだした。


ミステリ色は薄れたが美しさがパワーアップ!       おすすめ度
五つの作品が収められている短編集で、
主人公は女三人と男二人で
ジェンダーのバランスも素晴しい
珠玉のホラーファンタジー。
カードゲームで人を救う「天化」は、
平成時代の作家にしか書けない大傑作!
血族友人同士で殺しあう話もあるが、
グロさは無く、突き抜けた美しさがある。
年一冊ペースで良作のみを生産する
恒川光太郎様は素晴しいですよね。
恒川光太郎様の収入を増やすために、
「天化」をゲーム化して発売してほしい。