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■商品案内
???15歳の誕生日に家を出た少年は、高松で「長いあいだ探し求めていた場所」と感じる私立図書館にたどり着く。館長の佐伯さんと手伝いの大島さんが運営するその図書館に、毎日のように通う少年。しかし8日目の夜、突然意識を失った少年は、神社の境内で血まみれになって倒れていることに気づく。一方、東京中野区で猫探しを仕事とする老人ナカタさんは、ある日、縦長の帽子をかぶり、長靴をはいた奇妙な男と出会う。第2次大戦中に起こった不可解な事件、「カラスと呼ばれる少年」、1枚の絵画と歌、殺人、少女の幽霊…。多元的で重層的に構築されていく物語たちはミステリアスに絡み合いながら、やがて高松へと収斂(しゅうれん)する。
???かつて『アンダーグラウンド』でオウム真理教の破壊的な物語と対峙した村上春樹は、それに拮抗(きっこう)するだけの力をもつ物語の再興を自らの命題とした。その命題へのチャレンジといえるのが本書である。『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の内的世界と、『ねじまき鳥クロニクル』で追求した歴史と個の関係は、より深化し、子どもの夢と大人たちのつくりあげた現実の狭間にある迷宮のなかで、さ迷い、成長していくひとりの「少年」へと結実した。そして、ギリシャ悲劇における親子のあり様や、『源氏物語』に登場する生霊などの文学的モチーフが巧みに取り入れられたストーリーは、強力な吸引力をもって読者を離さない。
???読み手は、ただ作品がもつ物語の力に身を任せていれば、多彩で奇妙なキャラクターたちや、息をもつかせぬ展開が、充実した読書体験を約束してくれる。そして読後、不思議な感動を味わい、涙を流すことになるだろう。多くの悲しい運命を背負った人たち、たくさんの「死の予感」が涙を誘うのではない。この物語のなかで、子どもから大人へと成長するにしたがい失ってきたものを発見するのだ。そうした自分にとって親密な記憶が、涙とともにとめどなくあふれてくる。(中島正敏)
■読者の評価
おすすめ度平均
完結? おすすめ度
難解な上巻同様、むしろそれ以上難解ですが
話は確実に進んでいきますし、終わりに向かう感じはわかりました。
これも一気に読んでしまうほどの面白さ。
衝撃を受ける場面もあり、やはりとまらないなぁ〜と。
登場人物は皆、自分の使命をわかっていて、それを口にしてくれないので…
読んでいるこちらとしては想像しかないのです。
にしても、ある程度のヒントは欲しかった笑
どうも漠然としすぎて、何が言いたかったのか見当がつかない!!
何はともあれ、「終わり」です。
話は確実に進んでいきますし、終わりに向かう感じはわかりました。
これも一気に読んでしまうほどの面白さ。
衝撃を受ける場面もあり、やはりとまらないなぁ〜と。
登場人物は皆、自分の使命をわかっていて、それを口にしてくれないので…
読んでいるこちらとしては想像しかないのです。
にしても、ある程度のヒントは欲しかった笑
どうも漠然としすぎて、何が言いたかったのか見当がつかない!!
何はともあれ、「終わり」です。
カフカ少年が前向きに大人になろうとする物語 おすすめ度
家出をし高松で生活をするカフカ少年は私立図書館で佐伯さんと大島さんに出会う。そこで自らが抱えている家族の問題解決の糸口を探る。
また、もう一方で進行する不思議な老人タナカさんは、星野さんと出会い、西へと向かう。
同時進行する2つの異なる物語が交わり、それぞれの霧がかった問題を出口へと導く。カフカ少年が前向きに大人になろうとする物語だ。
また、もう一方で進行する不思議な老人タナカさんは、星野さんと出会い、西へと向かう。
同時進行する2つの異なる物語が交わり、それぞれの霧がかった問題を出口へと導く。カフカ少年が前向きに大人になろうとする物語だ。
おもしろかったです。 おすすめ度
2人の若者が「結論がないのはとても自然に思えた」という前置きのあと、単に特殊な経験をし、単に元の生活に戻る。
いいですね。
人生っぽいですね(笑)
表現も間合いも、とても楽しいものでした。
内気で探求型の青年が、自立心を獲得する場面や(カフカ)、色々やるけど深堀はできない青年が、知識を得ることの楽しさを知る場面(ホシノさん)に、ソフトでしっかりとした人間描写があり、ひきこまれました。
その他、全体的によく考えられていて、面白かったです。
嫌いだった電車通勤の時間が、楽しみな時間になるほどでした(笑)
いいですね。
人生っぽいですね(笑)
表現も間合いも、とても楽しいものでした。
内気で探求型の青年が、自立心を獲得する場面や(カフカ)、色々やるけど深堀はできない青年が、知識を得ることの楽しさを知る場面(ホシノさん)に、ソフトでしっかりとした人間描写があり、ひきこまれました。
その他、全体的によく考えられていて、面白かったです。
嫌いだった電車通勤の時間が、楽しみな時間になるほどでした(笑)
RPGの中にいるかのような世界観 おすすめ度
自分に選択肢は与えられてはいませんが、どこかRPGのような雰囲気を感じる作品だなと感じました。村上氏らしい教養の高く、気品すらただよう文体は、いつの間にか読者をその世界に誘いこみ、あたかも自分の内面に入り込んでゆくような錯覚さえ覚えました。特にこの『海辺のカフカ』が扱っているテーマが主人公の「内省的な成長」というようなものであったので、主人公と同年齢程度の若者には多くの共感を生むのではないでしょうか。
本作品を読み終えて―というか、村上氏の他の作品を通じても―感じたのは、その時々で読者個人が必要としているものを与えてくれるという印象です。主人公をながめながら、様々な伏線を想像しながら呼んでゆくことで、主人公同様、内省的な気持ちにさせられます。
カラスと呼ばれた少年は、あるいは「ゲド戦記」に登場する影のような、自分のもう一つの側面を表しており、作中に登場する森は、葛藤を抱える人間の胸中を象徴しているようでありました。
間違いなく、本作は「象徴」、「メタファー(隠喩)」という一筋のテーマをもって編まれたもので、だからこそ、人それぞれ感じ方が違い、必要なものを与えてくれているような、自分個人に文体が話し掛けてくれているような錯覚を覚えるのではないでしょうか。象徴や、メタファーの感じ方は人それぞれなのだから。
主人公の少年はテグジュペリが砂漠に飛ぶ孤独なパイロットを「象徴」として描きたかったことであり、人間そのものなのではないかと感じました。
大変面白い、深みのある作品でした。
本作品を読み終えて―というか、村上氏の他の作品を通じても―感じたのは、その時々で読者個人が必要としているものを与えてくれるという印象です。主人公をながめながら、様々な伏線を想像しながら呼んでゆくことで、主人公同様、内省的な気持ちにさせられます。
カラスと呼ばれた少年は、あるいは「ゲド戦記」に登場する影のような、自分のもう一つの側面を表しており、作中に登場する森は、葛藤を抱える人間の胸中を象徴しているようでありました。
間違いなく、本作は「象徴」、「メタファー(隠喩)」という一筋のテーマをもって編まれたもので、だからこそ、人それぞれ感じ方が違い、必要なものを与えてくれているような、自分個人に文体が話し掛けてくれているような錯覚を覚えるのではないでしょうか。象徴や、メタファーの感じ方は人それぞれなのだから。
主人公の少年はテグジュペリが砂漠に飛ぶ孤独なパイロットを「象徴」として描きたかったことであり、人間そのものなのではないかと感じました。
大変面白い、深みのある作品でした。
俄ハルキストになってしまいそう! おすすめ度
この人の本は、これがはじめてなのですが、
イメージしてたより随分読み易かったです。
文体は特に平易であるのに、中身はとても深い…
この内容をこの文体で書けるのは、世界広しと言えども
村上春樹氏だけでしょう。
物語については、とても練りこんであって、
最後まで結末を楽しみに読むことができました。
この人の作品をもっともっと読んでみたいと思いました。
それにしてもけっこう生々しい場面(SEXと暴力)が多くて、
そういうのを嫌う人は要注意ですね。
(私はそういうの好きなほうですが)
イメージしてたより随分読み易かったです。
文体は特に平易であるのに、中身はとても深い…
この内容をこの文体で書けるのは、世界広しと言えども
村上春樹氏だけでしょう。
物語については、とても練りこんであって、
最後まで結末を楽しみに読むことができました。
この人の作品をもっともっと読んでみたいと思いました。
それにしてもけっこう生々しい場面(SEXと暴力)が多くて、
そういうのを嫌う人は要注意ですね。
(私はそういうの好きなほうですが)

