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人と交流をしていない荒れた人間と同じ気配を発している。犬が飼い主に似るのととてもよく似た仕組みだった。
今が今しかないことを感じさせてくれるのが恋愛なんだ
仕事は忙しいし、愛する人々はいるのに、何かから切り離されたような中途半端な気持ちで、
生きているのかナンなのかわからない気持ちの中に閉じ込められている。
大勢がやっている職業の型というのは、そういうのとは少し違うようなのだ。
本人と一致していないものだから、いつの間にか本人を蝕んで心か体の病気を引き起こすことさえある。
口が先にしゃべるときには二種類の感じがある。ひとつは、ほんとうに言いたいことではない、自分の言葉ではないことを、場の雰囲気でついしゃべってしまうようなとき。
そして、もうひとつは、ほんとうは言いたくてしかたなかったことを自分で制限して言えずにいて、誰か信頼できる人を前にしたときに言葉が生き物のように飛び出してしまうときだ。
なるほどなあ〜〜と思った作中の文章であります。
人を癒すことのできるお茶を入れられるおばあちゃん。
純文学である。=退屈。
サボテン公園に行く。
真一郎くんと恋に落ちる。
私のアパートが火事になり、サボテンが焼けてしまう。
ばななさんの人生観が語られている。
ストーリーらしいストーリーはないと思う。
やはり純文学を感じる。
速読で読んだからか、あまり楽しめなかった。
アマゾンでの評価は高い。
でも僕は良さをあまり分からなかった。
おしまい。
とくに「アムリタ」にほれ込んで、あの本を手にとって10年ちかく。
おそらく、100回ちかく読んでるんじゃないだろうか。
ひとつひとつの情景や人の思考に、立ち止まり、じっと見つめ、それを描写する言葉を紡ぎだしていく。その結果、読む人の脳裏に、なんともいえない微妙ないろや景色やにおいを映し出す。その空気を味わいたくて飽きずに何度も何度も読んでいるのだと思う。
今回、あの文章の雰囲気をもとめて、この本を購入した。
紹介文にあるように、あのころの雰囲気をもちつつ、あのころにくらべ無駄のない文章だったと思う。(散文的で、何度読んでも完璧には理解できないのに幸せな雰囲気がただようアムリタも私はやっぱり大好きだけどね。)
ライフワークとあるけど、これからもこの物語が続いていくのかなあと思うと、すごく楽しみです。
雫石の感性で、彼女が生活の中で、成長していく中で、生きていく中で思うことを語る文章が、空気が、これからもずっと読めるのかと思うとわくわくします。
この文体がライフワークである、ということをうれしく思いつつ、なんでこれをばななさんがライフワークとして選んだのかを知らないのでそれが知りたいと思っています。あとがきがほしかったなー。
「その1」のほうが、「その2」よりも好き、という人が多かったけど、わたしは「その2」のほうが、より説明的で(って悪い意味ではなく)、スピリチュアルで、好きです。
伝えるのが難しい内面のことを、いろんなたくさんの言葉を駆使して、景色を駆使して、一生懸命伝えようとしてくれている、そんな雰囲気がすきなのかもしれません。
初期のころのばななさんの作品が好きな方に、本当におすすめします。
人が強く何かを思うときにぎゅっとこころがつかまれる、そんな感じが味わえる、素敵な作品だと思います。
でも、それはこれからまだ長く続いていくであろう物語の中の、ちょっとした「停滞期(迷いとか落ち込みとか)」を描いた部分だからかもしれず、大きな目で見れば、そんなにいつもいつも全開に輝いてばかりでは、その輝きのすごさに気づかないから、必要なことなのかもしれません。もっと先へと進んだ後でここを振り返れば、やはり必要で大切なパートだったと思うのかもしれません。
それでも、雫石よりもずっと魅力的だと私には感じられる楓やおばあちゃんの登場が少ないのと、植物が生き生きと描かれていないのはちょっと残念だったので、星は3つにしてみました。
今までのばなな作品とは一味違う気配。
その1では、常人より鋭い感性を持つ、個性的な登場人物達のまっすぐさにうたれる。
自然の胎動を強く前面に出しているが、今までのばなな作品の流れを継ぐ展開だ。
けれど、その2は少し様相が違う。
強い感受性を持った主人公が、自然の力の弱い都会の中で感性を鈍らせ、退屈さと寂しさに惑わされている様子が描かれている。
人間の弱さ。取り残されそうで焦る気持ち。コミュニケーションの暖かさ。
都市と商業的職業の持つ役割に対して若干冷たすぎる表現なのが気になったけれど、
決してすべてを否定しているわけではなく、その中で流れて行く人々の淡々とした営みが大切なんだよという、ばななさんのメッセージがじわじわと伝わってくる。
今までのばなな作品の中で一番心にしっくりきた。
私も日常のひとつひとつを大切にしていこうと、そう考えさせられた。

