|
|
|||||||||||
|
||||||||||||
|
|
||||||||||||
■読者の評価
おすすめ度平均
革命 おすすめ度
小説の面白さを凝縮された濃く、それでいてひたすらに酔える作品。
話が面白すぎて、下巻なんてページをめくる手がとまらなかった。
戦後日本、ひとりの女中の物語を聞く編集者。あたかも眼前で語られるような濃厚な描写、絶妙な語り口。
歴史に残すべき名作である。
話が面白すぎて、下巻なんてページをめくる手がとまらなかった。
戦後日本、ひとりの女中の物語を聞く編集者。あたかも眼前で語られるような濃厚な描写、絶妙な語り口。
歴史に残すべき名作である。
生成されるべき本格小説のめぐり合わせ。 おすすめ度
水村美苗は、この物語を書くべくしてそれを天から授かったということを、強く感じさせる物語である。前編に撒き散らされたかけらたちは、後編に進むごとにひとつずつ寄り合わされ、そして人生の永い時の流れ深みに読者を引き込んでいくような作品だ。読んだあと読者は、フミコの人生を生きてしまった感覚をどこかでおぼえてしまうだろう。
水村美苗、この物語に人生を取り込まれており、日本と米国との境で生きている人間であるから、これは彼女の筆をもってしてのみ世に生み出せるものであっただろう。流れるような日本語はとろりとして濃く、饐えたような空気が匂い立つ文章の中で、東太郎の絶望的な孤独と強烈な引力から逃れられなくなる。
見たことがあるはずもない東太郎のまなざしが、脳裏に焼きついて離れそうにない。
これは、夜通し読み聴かせてもらう、明け方の物語である。
そして読者はまた、誰かに読み聴かせなくてはならない、かもしれない。
おなかがいっぱいになりました おすすめ度
上・下巻の長さにしりごみしそうになってしまいましたが、読み終えて、ああ満喫した、という感慨に浸れる小説でした。内容が濃くて無駄がないので、むしろ忙しい人にこそ推薦したいです。「ハズレ」の小説に何度もぶつかってしまう危険から、逃れるためにも。誕生した瞬間からすでに、あ、「古典」だ、という印象を与えてしまう優れた作品があるのですよね。この本が、まさにそれです。これからも繰り返し何度か読むことになりそうです。
あと、上巻のはじめにあったかなり長い「前置き」の意義が、最後まで読みすすめれば、かなりはっきりしてきます。最初は、これ本編なの?注釈なの?と、とまどってしまいましたが、あれはいわば話の「まくら」だったのですね。よくできた「まくら」の常として、「本編」に適確につながる内容でした。本書を一読してから、また冒頭に戻りたくなってしまいましたよ。
2冊揃えて読みだして下さい おすすめ度
この小説は、上下2冊に分けずに、厚くても良いから1冊にすべきです。上巻の後半から加速度的に物語性が強くなり、下巻にいたっては巻を擱くことあたわず・・・。これからお読みになる方、2冊揃えて読みだして下さい。
「文学的事件」(朝日新聞2002年10月30日夕刊) おすすめ度
「雄大にして独特・・・夢のようでいてリアルな小説、ウソのようでいて真実味のある小説・・・読後に味わうものは、歴史を軽んじた日本人への悲傷の思い・・・「文学的事件」というほかはない」(朝日新聞2002年10月30日夕刊)と関川夏央氏が書いているとおり、創造が現実を浮き彫りにするという芸術的行為の真髄がここにある。この小説を読むと、歴史というものが目に見えてくる。この本によって日本の文化レベルが上がった。

