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■読者の評価
おすすめ度平均
時間が掛かる おすすめ度
分かりにくい比喩表現が多かったです。
ん?と一瞬立ち止まって読み返し、「ああ、比喩か」っていう感じで
なんども読みが止められてしまって非常に読みにくかったです。
上下巻本でも次のページが待ち遠しいほどの内容の本なら3日あれば
読めてしまうと思いますが、はっきりいってこの作品の場合は
最後まで読むのに非常に時間が掛かりました。
ん?と一瞬立ち止まって読み返し、「ああ、比喩か」っていう感じで
なんども読みが止められてしまって非常に読みにくかったです。
上下巻本でも次のページが待ち遠しいほどの内容の本なら3日あれば
読めてしまうと思いますが、はっきりいってこの作品の場合は
最後まで読むのに非常に時間が掛かりました。
大江健三郎以来の純文学継承者! おすすめ度
主人公をとりまく日常を描写した幕開けから既に不穏な雰囲気。どんな事件が起きているという訳でもないのに、登場人物たちが生活の中で感じている不安は、読者である我々が今現在抱えているもやもやしたものと同様であり、その分析力、および筆力に脱帽である。。
人物描写がカテゴライズされすぎというきらいはあるが、ケータイやネット問題、雇用や生活不安、教育、政治等現代社会が抱える負の要素をうまく一人一人に背負わせて交互に語らせる展開はスリリングであり、読み手のページを繰る手を休ませない。
特に、絶対に好きになれないだろうエリート公務員でモテ度も高い「崇」は作者の代弁者のようでだ。論理の肥大化した「悪魔」と徐々にシンクロしてきて同一人物か?と思わせ、ミステリー要素も抜群である。
大江健三郎が神話的、土着的であるのに対し、作者は現代的で都市的という違いはあるが、その小説の作法というか、文学に対する姿勢は非常に近しいものがあるように感じる。
デビュー10年にして、ようやく私は作者の作家としての才能を骨の髄まで感じている。
人物描写がカテゴライズされすぎというきらいはあるが、ケータイやネット問題、雇用や生活不安、教育、政治等現代社会が抱える負の要素をうまく一人一人に背負わせて交互に語らせる展開はスリリングであり、読み手のページを繰る手を休ませない。
特に、絶対に好きになれないだろうエリート公務員でモテ度も高い「崇」は作者の代弁者のようでだ。論理の肥大化した「悪魔」と徐々にシンクロしてきて同一人物か?と思わせ、ミステリー要素も抜群である。
大江健三郎が神話的、土着的であるのに対し、作者は現代的で都市的という違いはあるが、その小説の作法というか、文学に対する姿勢は非常に近しいものがあるように感じる。
デビュー10年にして、ようやく私は作者の作家としての才能を骨の髄まで感じている。
失敗作 おすすめ度
いかにもな作としか言いようがない。犯罪小説としてとにかく壮大な小説にしようという意気込みが空回りして、ただドストエフスキー風の無意味な思弁がちりばめられ、90年代以来の犯罪のあれこれを混ぜ合わせただけの、犯罪小説としても中途半端なしろもの。つまらんです。
難解ながら、文明批評小説の力作 おすすめ度
吉田修一が『悪人』を書いたように、同じ純文学系の平野啓一郎が「殺人事件」をモチーフにした小説を書いた、というのでミステリーファンの私としては初めて彼の作品を手にとって読んでみた。しかし、ボリューム満点の本書は、いささか難解だった。
上巻の終わりのほうになってやっと事件が起こる。2002年10月、全国各地で次々と男性のバラバラ死体が発見される。それぞれの遺体には社会からの“離脱”を呼びかける犯行声明が付けられていた。やがて被害者は宇部市に住む平凡な会社員と判明し、前代未聞の広域死体遺棄事件に発展する。
京都府警の捜査本部は、被害者の兄のエリート国家公務員を容疑者として逮捕する。だが、彼は断じて口を割らない。やがて鳥取市で起きた少年犯罪から意外な犯人が浮上し、さらに東京で連続2件の爆弾テロ事件が勃発して、事件はまったく予想外の悲劇的・絶望的な結末を迎える。
こうした社会派ミステリーの枠組みを縦軸に、作者はネット社会の闇、いじめ、不登校、ひきこもり、家族崩壊、報道被害といった現代の抱える社会問題を横軸として物語に取り込んでいる。そして各地の方言で語る個性的な登場人物たちが、生々しくも壮大な思想ドラマを展開する。
おりしも、東京・秋葉原の無差別殺人や八王子駅ビルの書店でのアルバイト女子学生殺人という衝撃的な事件が続けて起きた。犯人はいずれも「誰でもいいから殺したかった」と供述したという。いったいなぜ、こんな無気味な事件が続くのか。“通り魔”はどこから私たちのところへやってくるのか。
本書は、現代社会が直面するこの難問に真正面から取り組んだ、文明批評小説の力作である。
上巻の終わりのほうになってやっと事件が起こる。2002年10月、全国各地で次々と男性のバラバラ死体が発見される。それぞれの遺体には社会からの“離脱”を呼びかける犯行声明が付けられていた。やがて被害者は宇部市に住む平凡な会社員と判明し、前代未聞の広域死体遺棄事件に発展する。
京都府警の捜査本部は、被害者の兄のエリート国家公務員を容疑者として逮捕する。だが、彼は断じて口を割らない。やがて鳥取市で起きた少年犯罪から意外な犯人が浮上し、さらに東京で連続2件の爆弾テロ事件が勃発して、事件はまったく予想外の悲劇的・絶望的な結末を迎える。
こうした社会派ミステリーの枠組みを縦軸に、作者はネット社会の闇、いじめ、不登校、ひきこもり、家族崩壊、報道被害といった現代の抱える社会問題を横軸として物語に取り込んでいる。そして各地の方言で語る個性的な登場人物たちが、生々しくも壮大な思想ドラマを展開する。
おりしも、東京・秋葉原の無差別殺人や八王子駅ビルの書店でのアルバイト女子学生殺人という衝撃的な事件が続けて起きた。犯人はいずれも「誰でもいいから殺したかった」と供述したという。いったいなぜ、こんな無気味な事件が続くのか。“通り魔”はどこから私たちのところへやってくるのか。
本書は、現代社会が直面するこの難問に真正面から取り組んだ、文明批評小説の力作である。
日蝕よりもはるかに読みやすい おすすめ度
「日蝕」を読んだがこちらはとても読みにくく、話も退屈で時間の無駄遣いだったので、「決壊」も読もうかどうか非常に悩んだが、とても読みやすかったのには驚いた。
バラバラ殺人事件をめぐるストーリーなのだが、純文学の作家だけあって、上巻はほとんどが主要登場人物の日常や内面描写にページがさかれていて、事件が起こるのは最後のほうである。したがって、ミステリ小説を期待する人には上巻はかなり退屈に感じるかもしれない。
しかし、この作者にしては難解な部分はほかの作品に比べ少ないので、今まで読むのをためらっていた人でも普通の読めるのではないかと思う。また、下巻からは事件も立て続けに起こり面白さが加速していくし、「悪魔」と呼ばれる人物も興味深く描かれていて、純文学嫌いの私でも楽しめた。
ただ、この作品は暗く救いのない結末を迎えるので、ハッピーエンドを期待する読者にはお勧めできない。
小口を黒くするのは、手が汚れるだけなので、個人的には必要性を感じなかった。
バラバラ殺人事件をめぐるストーリーなのだが、純文学の作家だけあって、上巻はほとんどが主要登場人物の日常や内面描写にページがさかれていて、事件が起こるのは最後のほうである。したがって、ミステリ小説を期待する人には上巻はかなり退屈に感じるかもしれない。
しかし、この作者にしては難解な部分はほかの作品に比べ少ないので、今まで読むのをためらっていた人でも普通の読めるのではないかと思う。また、下巻からは事件も立て続けに起こり面白さが加速していくし、「悪魔」と呼ばれる人物も興味深く描かれていて、純文学嫌いの私でも楽しめた。
ただ、この作品は暗く救いのない結末を迎えるので、ハッピーエンドを期待する読者にはお勧めできない。
小口を黒くするのは、手が汚れるだけなので、個人的には必要性を感じなかった。

