ディスコ探偵水曜日 下 (2)
作者 舞城 王太郎
価格 1,785 円
出版社名 新潮社
出版年月 2008/07
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■読者の評価     おすすめ度平均

結局のところ、舞城が伝えたかった…       おすすめ度
難しすぎ。

私はコアな舞城ファンなのだが、そんな私でもおそらく全体の7割程度しか理解出来なかった。
図解入りのノーマの宇宙論〜なんたらかんたらとかはもう訳が分からなかった。
それでも大好きな舞城の長編だから、なんとか理解しようとまさに活字に食らいついていく感じで必死に読み進めて行ったのだが、終盤あたりになって正直、もう吹っ切れてきてしまった。
ああ、この小説はもう何でもアリなんだな、と。
そもそも普通のミステリ小説みたいにほとんど完璧に理解しようと努めても、馬鹿を見るだけなのだな、と。
私は今までそれなりにたくさんの小説を読んできたつもりなのだが、そんな私でもそう思わざるをえないくらいこの小説の難易度はアホみたいに高すぎだった。上巻と合わせると、たぶんどんでん返しとか20回くらいあったよね。なんだよ、それ!?
そりゃ訳が分からないはずだよ。
とりあえずは艱難辛苦を乗り越えながらも最後まで読破した自分を誉めてあげたい。なんだかんだで小説から得るものはたくさんあったとも思うし。
先に書いたとおり図解入りの小難しい〜論やトリックや世界の成り立ちについてのなんたらかんたらは私の理解の範疇を超えていた部分もあったのだが、単純に読んでいて楽しかったり、感動したりする文章もたくさんあった。
例えば、日本人の生死観を桜を比喩にして熱く語っていた感動的だがちょっと右翼的な部分とか(その後の特攻隊美化描写は私はちょっと引いてしまったのだが)、単純にとげとげ豚萌え〜とか。

まあでも無理にまとめると、この小説が伝えたかった最大のメッセージやテーマはつまりは【強い意志を持て!意識や意思が世界を作る】ということだよね。かなり大雑把に言うと。
それは受け取ったよ、舞城。
実のところ、この小説を苦労して読んだおかげで私の世界観や人生観はいいぐあいに変化出来たと思うから。
はあ〜。しかし、まあ、疲れたな。
しばらくは読書自体をお休みしたいと思うのよ。


ぶっ飛んでる。       おすすめ度
上巻は、なんとか多重解決脱格系について行けたものの、下巻は宇宙論すら巻き起こし、空間も時間もストーリーもぶっ飛んでて、正直、1%も理解できなかった。でも、なんだか面白い。この『全然わからないけど面白い』感覚は…そう、小栗虫太郎の『黒死館殺人事件』と同じだ!怪物です。