ゴールデンスランバー
作者 伊坂 幸太郎
価格 1,680 円
出版社名 新潮社
出版年月 2007/11/29
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    本屋大賞 2008年   受賞
    第21回 山本周五郎賞   受賞
俺はどうなってしまった? 一体何が起こっている? 首相暗殺の濡れ衣を着せられた男は、国家的陰謀から逃げ切れるのか? 二年ぶり千枚の書き下ろし大作。

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■読者の評価     おすすめ度平均

一気に読みました       おすすめ度
著者の作品ということで読み始めたものの、爆弾、拳銃と苦手なキーワードが出てくるので、リタイアしようかと一瞬思ったけど、やめないでよかった〜!
一言、おもしろかったです。いやな気分にもなったけど、起きている事件の割りに登場人物たちの言動に見え隠れするすがすがしさに伊坂幸太郎作品らしさを感じました。ページをめくる手が止まらず、一晩で読み終えてしまいました。


漫画的娯楽作品       おすすめ度
知人からの強いススメがあって、遅ればせながら読みました。
時間軸が交錯し、登場人物もかなり多かったので、最初は入り込めなかったけれど、
中盤以降は先が読めない展開、間一髪な場面の連続で、一気に読み終えました。

話の展開が若干強引ではあるが、そこが劇的で面白くもある。
ただ、おや?っと思うような苦しい設定もところどころにあるので、
まぁ、その辺は目を潰れる心の広い読者なら、ばっちり楽しめます。

ただ、映画化は微妙かも…このストーリー展開を実写化するのは難しい気がする。
いっそのこと、アニメで作ってみてはどうだろう?と思った。
展開が漫画っぽいし、その方が原作の世界観を損なわずに表現できそうなので。



こんな作品が最上のミステリーだとされている日本の出版業を愁う       おすすめ度

 仙台市内で金田貞義首相が暗殺される。容疑者として浮かんだのは青柳雅春という男。しかし青柳自身には全く身に覚えがなかった…。

 伊坂幸太郎には「アヒルと鴨のコインロッカー (ミステリ・フロンティア)」の時に痛い目にあっているので、少なからず及び腰ではありましたが、本書が山本周五郎賞や『このミステリーがすごい!2009』第一位を獲得するほど評価の大変高い作品だと聞き、思い切って手にしてみました。
 しかし今回も私は満足することができませんでした。

 本書はまず金田首相暗殺の真相を追う物語ではありませんでした。
 JFK暗殺事件におけるオズワルドの立場に重ねて描かれる青柳の逃走劇は、逃走そのものに終始していて、その背後にあるはずの巨大な陰謀の真相が明かされることを期待すると肩透かしを食らうことになります。

 では青柳の逃走話自体に手に汗握る興奮を味わえるかというと、私はまるでダメでした。
 この主人公に同化して物語の中を疾走することができず、常に彼の斜め上あたりからその姿を眺めながら伴走するといった思いに終始して、どこか他人事にしか物語を見つめることができませんでした。
 青柳が逃走途上で出会う人々は、どうにもご都合主義的に現れては消えていくばかりで説得力がありませんし、その人々のことごとくが、そろいもそろって軽佻浮薄なしゃべりかたで単調です。
 主人公の内面の描き方も薄味で、共感できるような人間臭さは垣間見られません。
 全体的に肉付けのない、物語の骨と筋だけを延々と見せられる思いがしました。

 さらにいえば、この著者の日本語はワープロの悪い癖で、日常的には使わない漢字表記がルビも伴わずに頻出します。また読点の打ち方も過剰で、日本語の流れがたびたびさえぎられて大変わずらわしく感じました。

 文章にもプロットにも練りこんだ跡が見られない、粗雑な作品をつかまされたという苦い思いばかりが残りました。 


「だと思った。」       おすすめ度
伊坂作品は今までに、「魔王」「アヒルと鴨のコインロッカー」「オーデュボンの祈り」を読んでいる。
個人的な印象としては、その良し悪しは別として、非常に凝った構成の、決して読み易くはない小説を書く人物だと思っている。
ところが、まずこちら、非常に読み易い。
展開もスピーディで、魅力的なキャラもたくさん出てくる。
で、なぜこの評価なのかと言うと、ここまでのページ数を費やし、一体何を訴えたかったの?という物足りなさを覚えてしまったから。
エンターテイメントに徹したのだとしたら(と説明に書いてあるが)、今までにもっと面白いものをいっぱい読んできている。
それと、読みにくくはあったが「アヒルと鴨のコインロッカー」にはあった、彼特有の持ち味が、万人受けの読み易さと引き換えに、失われてしまったように感じたのは私だけだろうか。
ただ、「だと思った。」と、ロックな先輩にはグッと来た。
でも「アヒ鴨」のがずっといいと思う。
こちらの作品が気に入った方には、是非これまでの彼の作品にも触れて欲しいと思う。


伊坂さんの作品は好きですが。       おすすめ度
今回は、騒がれている程夢中にはなれず、読むのに苦労しました。
好きな作家さんなので、何とか最後迄読みましたが、疲れました。