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言えるのかもしれない。
星新一がかつて描いた未来、そこからすれば、「あのころの未来」
という訳だ。
現在的にみて、星の描いた未来とは、現在に当てはまるものも多い。
そして、それは現在の科学文明を風刺・揶揄している。
その科学的な思考に裏打ちされた予測は、妥当するものも多い。筆者は、「長く生きること」ということそのものを否定している。
人間の寿命は自然に決まっている。
それを無理やり伸ばすことに意義を見出していない。
「いつのどの社会にも妥当するSFを目指した星新一」
その意義は大きい。しかし、その限界もまたある。
社会的側面での考察が基本的に欠如している。つまり、「資本主義社会に於ける」という限定性が欠如している。
「資本の論理」がまた、「長く生きたい」という願望をも商品化するのだ
ということ。筆者がこの本を書こうと思い立った直接のきっかけである、星新一の
「最後の地球人」、そこでは、
「宇宙に生まれ、宇宙に還ることの永遠を知れば、誰が死をおそれることが
あるだろう」
エンゲルスの「自然弁証法」序文
「我々は確信する。物質はどんなに変転しても永久に物質であり続け、その属性
のどの一つも失われることはありえず、またそれ故に物質は、それが地球上で
その最高の精華、思考する精神を再び絶滅してしまうであろうその同じ鉄の必然
性をもって、この思考する精神をいずれかの場所、いずれかの時に再び生み出す
に違いないことを。」
「僕らは星のかけら」でも感じたのだが、唯物論的な輪廻転生を感じる。
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