きつねのはなし
作者 森見 登美彦
価格 1,470 円
出版社名 新潮社
出版年月 2006/10/28
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■読者の評価     おすすめ度平均

ホラーとは一線を画する       おすすめ度
短編集なのだが、どの作品もいくつかのキーワードで世界が繋がっているところが面白い。
森見作品には珍しいホラーなのだが、戦慄するような恐ろしさではなく肌にまとわり付くような湿り気を帯びた冷気を窺わせる上質の"怪談"である。
私個人としては『果実の中の龍』が面白かった。ある短編のメタファーになっているところは驚かされた。


好き嫌いわかれるだろうけど       おすすめ度
好き嫌いわかれるだろうけど私は好きです。怪しいなって感じがすごい出てて。見えるようで見えない感じとか、ああいう感じが私のドツボでした。おおっぴろげーなホラーは好きじゃないんで。


ダメだなぁ〜       おすすめ度
書店で幾度か見かけて、
不思議大好きっ子にはたまらない題名と表紙につられて買いました。が、
・・・ん〜
全然文章とかもうまいしいいと思うけど
読んでくうちに”続きが読みたい!”という衝動にかられないんですよ。
はじめて本を読んでいて退屈になりました。
ストーリーもたぶんものスゴく深いと思うんですけど、わからない。
自分の読解力がたらないのもあるとおもうんですが、
それ以上にストーリーにひきつけられない。
これといって怖くもないし、楽しくないし、
けして人にすすめられるような本ではありません。
でも、表現力がすごくて、その本の舞台の情景が目に見えるようです。
それが、唯一この本のいいとこかな?と思います。
ホラー系と思っている方は、たぶん満足されないと思います。

ん〜、これが文学というやつなのでしょうか?



タバコと携帯の時代感と、女子高生剣士       おすすめ度
とにかく、タバコがよく出てくる。みんなタバコ吸っているという感じである。表題作「きつねのはなし」を読み始めると、とくに「きつねのはなし」に出てくるタバコは両切りたばこだったりするので、いったいいつの時代の話だという感じがする。昭和30年〜40年代ごろかなとか漠然と感じてしまう。しかし、携帯電話が出てきて、あ、今の話かと思うのであった。この、タバコと携帯がかもし出す時代浮遊感が面白い。

全体的に不気味系な物語なのだが、剣道をする女子高校生というのが、たまたま直前に読んだ「鹿男あをによし」に出てくる堀田イトと完全にかぶるキャラだったので、そのことのほうがむしろ不気味であった。

まあ、本質的な話の流れも面白く、イッキ読みでした。


あれ?       おすすめ度
 「太陽の塔」、「四畳半神話大系」は面白く読めたのですが・・・。これらの作品とはタッチが違っていて、ああ、こういうものも書けるのか、と納得して読んだのですが、全4話のうち面白かったのは1作目だけですね。あとは好みではありません。ただ、この作品はこの雰囲気を狙っているのか、失敗しているのかよくわかりませんでした。しかし、残りの3作が書下ろしであることから考えて、やはり構成不足であると考えます。これまでの作品は荒削りだけど面白かった。この作品は、うまくなったけど面白くはなくなった、という感じでしょうか。
 あえて、辛口の星2つにしましたが、応援しています。次回作を期待しています。細かいことは考えずに思いっきり書いてください。カーブを得意とする投手が覚えたばかりのフォークボールで勝負している感じです。ゆるいカーブでいいんですよ。バッターは打てないんだから。また、観客もそれを望んでいるんですから。