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■読者の評価
おすすめ度平均
はは・・・おもろ おすすめ度
人はいろんな事を考え行動している。
その行動原理は生理的嗜好や倫理観や社会的義務などに基づくものであろうが、例えば仕事をしている最中にも人は「蝉が鳴いとるな、焼きそば560円、ポールウェラー何歳やねん」など脈絡なくいろんな思考が渦巻いているのである。
町田氏はそこを見逃さない。この小説では行く先々で遭遇するディテールが町田の脳内で昇華されあっぱっぱな感じで開陳されていく。それがウソかホントかなどは問題ではない。読者は文外から町田の魂の行動原理を感じる事ができるのである。
よって町田がライブハウスにたどり着くのは必然である。
その行動原理は生理的嗜好や倫理観や社会的義務などに基づくものであろうが、例えば仕事をしている最中にも人は「蝉が鳴いとるな、焼きそば560円、ポールウェラー何歳やねん」など脈絡なくいろんな思考が渦巻いているのである。
町田氏はそこを見逃さない。この小説では行く先々で遭遇するディテールが町田の脳内で昇華されあっぱっぱな感じで開陳されていく。それがウソかホントかなどは問題ではない。読者は文外から町田の魂の行動原理を感じる事ができるのである。
よって町田がライブハウスにたどり着くのは必然である。
イケてます おすすめ度
私が町田氏に感じたエトスとは挫折と脱力です、不条理と書きたいところですが、哀しいかな私は不条理の本質を知りません。彼の挫折は、世の中と自分の間の奇妙なズレを是認し、しかし本人はそれを常識的な力で乗越えようと努力するものの、その努力そのものが、世間的な常識からは17度ほどずれているため、ますます世間との乖離は深まる、といったもの。しかし、といって厭世的とか引きこもり的自己愛に落ちるのではなく、その恐ろしいまでのズレを、まさに飄然と楽しんでいる。そういう雰囲気です。
うすい おすすめ度
これは、面白くない
濃度が低い
お湯を入れすぎたカップ麺のよう 文字数を満たすためだけに繰り広げられたかのような、文章
味がしないんではなく、本来濃い味である町田さんの文章を薄めた感じになってるので、ただひたすらに不味い
濃度が低い
お湯を入れすぎたカップ麺のよう 文字数を満たすためだけに繰り広げられたかのような、文章
味がしないんではなく、本来濃い味である町田さんの文章を薄めた感じになってるので、ただひたすらに不味い
辿り着くのは町田ワールド おすすめ度
“旅に出たくなったのだ。なぜか。理由などない”と書き出されるこの本の中で、作者は漂然と日帰りの旅に出る。早稲田へ王子へ鎌倉へ銀座へ上野へ……何ということもないエッセイの素材が、町田氏の手にかかると……たとえば江の島の洞窟に入り奥の方の仏様を拝むところはこんなふう。“私も暗くて音のしない洞窟を歩くうち、こんな「東京漂然」などと嘯いて、ろくに働きもしないでのらのらしている自分はいつか、歩いていたら突如として頭上に豚の丸焼きが落ちてくる、動物園で見知らぬ人におされて虎の檻の中に落ちる(略)といった手ひどい罰があたるに違いない、という抑鬱的な気分になってきて、せかせか急いで仏様を捜すと、ああ、よかった、奥の方に仏様がおわしたので、手を合わせて拝み、お顔を見ると仏様は、/「おまえだけは許さない」/と言っているような顔をしていた”一事が万事この調子だから、読み始めたらやめられまへん。
時に漱石ふう、時に太宰ふうな雰囲気を醸し出しつつ、不思議な浮遊感があるのは、対象との距離感が独特だから。描かれている土地の多くはよく知っている場所なのに、なぜか外国のような気がする。随所にちりばめられた町田氏本人撮影の写真からも同じ気配が。氏のレンズを通すと銀座も鎌倉も異界になり、散歩エッセイも文学作品になる。
特に高円寺をめざす巻末の旅はものがなしい。それは過去の自分に会う旅でもあるのだが、辿り着いたライブハウスの光景は、そのまま町田氏の小説の世界。……そう、“やっとここまで辿り着いた”という文章は氏の世界観を象徴しているかも知れない。辿り着いた場所に主人公の求めていたものは何もない。しかし読者は偉大な町田ワールドに辿り着くのだ。
時に漱石ふう、時に太宰ふうな雰囲気を醸し出しつつ、不思議な浮遊感があるのは、対象との距離感が独特だから。描かれている土地の多くはよく知っている場所なのに、なぜか外国のような気がする。随所にちりばめられた町田氏本人撮影の写真からも同じ気配が。氏のレンズを通すと銀座も鎌倉も異界になり、散歩エッセイも文学作品になる。
特に高円寺をめざす巻末の旅はものがなしい。それは過去の自分に会う旅でもあるのだが、辿り着いたライブハウスの光景は、そのまま町田氏の小説の世界。……そう、“やっとここまで辿り着いた”という文章は氏の世界観を象徴しているかも知れない。辿り着いた場所に主人公の求めていたものは何もない。しかし読者は偉大な町田ワールドに辿り着くのだ。
すべてが粋 おすすめ度
小説でなくとも、町田節は健在。秀逸なリズム感が音読して楽しいエッセイである。
初出が女性誌であるといった事情もあってか、トゲとアルコールが少し抜け、一方、感性は一層冴えている。
自分では説明できなかった違和感が、言語化されて、そこに在る。
町田康の眼で見れば、上り坂も、串カツも、看板も、みな新鮮で面白い。現実と空想と妄想の境を漂いながら、笑いのツボははずさない。
洒落た表紙にさらりと白いカバーをかけた装丁も粋である。
私の駄文では伝わらない。ぜひ、お手に取ってご覧あれ。
初出が女性誌であるといった事情もあってか、トゲとアルコールが少し抜け、一方、感性は一層冴えている。
自分では説明できなかった違和感が、言語化されて、そこに在る。
町田康の眼で見れば、上り坂も、串カツも、看板も、みな新鮮で面白い。現実と空想と妄想の境を漂いながら、笑いのツボははずさない。
洒落た表紙にさらりと白いカバーをかけた装丁も粋である。
私の駄文では伝わらない。ぜひ、お手に取ってご覧あれ。
