完璧な病室 (中公文庫)
作者 小川 洋子
価格 620 円
出版社名 中央公論新社
出版年月 2004/11
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■読者の評価     おすすめ度平均

美しく、グロテスク       おすすめ度
繊細で綺麗な文章。それによって描かれる小川洋子さんの世界は、とにかく美しい。
表現力の幅が広く、色々な手法で読み手を楽しませてくれます。
彼女の作品の魅力のひとつとして、「美しい世界の中の闇」が挙げられると私は思います。
表題作「完璧な病室」はその魅力の顕著な例で、ビーフシチューを鍵に、綴っています。
それは、微かな吐き気を催すくらい、リアルで、美しい世界から一転した、グロテスクな闇の世界。
小川洋子さんは凄い!と私が話を持ち込むなら、この小説を掲げるでしょう。それくらい、凄まじく魅せられました。
この作品含め四編が収録されています。どの作品も素晴らしいと思います。
私は表題作他に、「ダイヴィング・プール」が特に好きです。
好き嫌いは分かれるかも知れませんが、興味のある方は、是非。



純文学       おすすめ度
 冷たく、静か、そして綺麗な小川洋子の世界。哀愁漂う「完璧な病室」中性的な「冷めない紅茶」この二編が特に気に入った。
 ストーリーの奇抜さ、面白さで読ませる大衆小説とは違う、落ち着きある洗練された思想、文章で読ませる純文学の世界。どちらが良いと言うわけではないが、テレビでは決して表現できない「文学の世界」を堪能するのも、たまには良いのでは?