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■読者の評価
おすすめ度平均
独り占めしたくなる大切な一冊 おすすめ度
誰にでも一冊、これは大切な大切なものだから独り占めしてとっておきたい、
そういうものがあるように思う。私にとって『海のふた』はそういう本です。
なくしてしまったものがあるから逆に豊かになれる、
そういうことをこの本は教えてくれました。
絵を描く、私にとって「どうして、もっと可愛い絵が描けないのだろう?
私はどうして、おばけみたいなものを描くのだろう?」と悩んだ日々は大変辛く、
苦しいものでした。それを、さらりと流してくれたのがばななさんの優しいこの物語でした。
ポストカードの販売を小さくても心を込めて、ネットでやろう!と思えたのも、
この作品のお陰です。私はそういう風にこの作品を読んだので命の恩人的小説なのです。
みなさんにも、是非!!
そういうものがあるように思う。私にとって『海のふた』はそういう本です。
なくしてしまったものがあるから逆に豊かになれる、
そういうことをこの本は教えてくれました。
絵を描く、私にとって「どうして、もっと可愛い絵が描けないのだろう?
私はどうして、おばけみたいなものを描くのだろう?」と悩んだ日々は大変辛く、
苦しいものでした。それを、さらりと流してくれたのがばななさんの優しいこの物語でした。
ポストカードの販売を小さくても心を込めて、ネットでやろう!と思えたのも、
この作品のお陰です。私はそういう風にこの作品を読んだので命の恩人的小説なのです。
みなさんにも、是非!!
あまり触れられていませんが・・・ おすすめ度
他のレビュアの方々はあまり触れられていませんが、
今回は遺産相続、観光地の盛衰、といったものと
主人公と思われる主な登場人物ふたりのピュアさが
絡み合う物語でした。
二人のピュアさのせいで、遺産とか観光地とかの俗っぽい
ドロドロが余計際立った感じがします。
ばななさんの小説にはよく素敵な言葉が出てくるな、と
思うのですが、今回もたくさんありました。
その中でも
「環境保護とかいうと、どうしてもサバンナとか
熱帯雨林とかが浮かんでくるように、
私たちは仕向けられているでしょう?
身近に目を向けられると困る誰かから」(p140)
「骨もあって、魂もこもっていたら、それに私がちゃんと
質が高いものを作り続けていけば、
買う人は絶対いるから大丈夫」(p170)
といった言葉たちが印象的でした。
こうやって抜粋してしまうとピンと来ないかも
知れませんが。
「よしもとばなな」になってからの小説を
いろいろ読んで来ましたが、これはその中でも
いい本だと思います。
主人公がちょっとありえないだろう、というような
おとぎ話のような仕事をしていたりすることはあるけれど、
でも彼女たちの周りになる現実は、やはり
私の周りにある現実と変わらず、
でもそこをスマートではないけれども、
着実に、確実に、前進しているところが
とてもいいな、と好感が持てました。
読売新聞で連載されていたのですね・・・。
ちょっと意外でした・・・。
それと、巻末に日本ロレックス株式会社の
(多分)社長からのコメントがあります。
彼が版画家の名嘉さんとよしもとさんを引き合わせたらしいです。
そういう文化的な、しかもどちらかといえば若い女性が
好みそうな小説家にも精通しているところが
西洋の会社の社長(たぶん)らしくて、これまた
意外、かつ好感が持てました。
今回は遺産相続、観光地の盛衰、といったものと
主人公と思われる主な登場人物ふたりのピュアさが
絡み合う物語でした。
二人のピュアさのせいで、遺産とか観光地とかの俗っぽい
ドロドロが余計際立った感じがします。
ばななさんの小説にはよく素敵な言葉が出てくるな、と
思うのですが、今回もたくさんありました。
その中でも
「環境保護とかいうと、どうしてもサバンナとか
熱帯雨林とかが浮かんでくるように、
私たちは仕向けられているでしょう?
身近に目を向けられると困る誰かから」(p140)
「骨もあって、魂もこもっていたら、それに私がちゃんと
質が高いものを作り続けていけば、
買う人は絶対いるから大丈夫」(p170)
といった言葉たちが印象的でした。
こうやって抜粋してしまうとピンと来ないかも
知れませんが。
「よしもとばなな」になってからの小説を
いろいろ読んで来ましたが、これはその中でも
いい本だと思います。
主人公がちょっとありえないだろう、というような
おとぎ話のような仕事をしていたりすることはあるけれど、
でも彼女たちの周りになる現実は、やはり
私の周りにある現実と変わらず、
でもそこをスマートではないけれども、
着実に、確実に、前進しているところが
とてもいいな、と好感が持てました。
読売新聞で連載されていたのですね・・・。
ちょっと意外でした・・・。
それと、巻末に日本ロレックス株式会社の
(多分)社長からのコメントがあります。
彼が版画家の名嘉さんとよしもとさんを引き合わせたらしいです。
そういう文化的な、しかもどちらかといえば若い女性が
好みそうな小説家にも精通しているところが
西洋の会社の社長(たぶん)らしくて、これまた
意外、かつ好感が持てました。
夏休みのような本 おすすめ度
文庫を再読しました。
かき氷屋という職業には、全然リアリティがないのに
その仕事を考え実行に移していく流れや、
主人公の気持ちの動きには物凄くリアリティが感じられます。
もしかすると、ほとんど架空の職業を設定することによって、
例えば実際にその仕事をしているなど人が読んだ時、
「そんなもんじゃないよ〜」みたいに、
変な部分で違和感を感じられるのを避けたのかもしれません。
仕事の詳細を「つくりもの」にすることで、
「人にとっての仕事」というものが普遍化されて、
働く→毎日を暮らす→生きる、という図式がはっきりと描き出されています。
明確な「結論」やメッセージがあるわけではないのに、
読む前と、読み終わった後では、何かが静かに、
でも確実に変わったと思える不思議な本だと思います。
夏休みにふさわしい本、という意見がありましたが
それを否定しないけれど、僕にはこの本自体が夏休みのように思えました。
さほど大きな事件はなく、何となく過したような気がするけれど
後で思い返すと人生の節目といえるような、そんな夏休み…。
また「海のふた」という考え方も、僕にはどこか懐かしく
麦畑の端っこで、人が落ちないように見張っている少年…
という名作文学のイメージとダブりました。
かき氷屋という職業には、全然リアリティがないのに
その仕事を考え実行に移していく流れや、
主人公の気持ちの動きには物凄くリアリティが感じられます。
もしかすると、ほとんど架空の職業を設定することによって、
例えば実際にその仕事をしているなど人が読んだ時、
「そんなもんじゃないよ〜」みたいに、
変な部分で違和感を感じられるのを避けたのかもしれません。
仕事の詳細を「つくりもの」にすることで、
「人にとっての仕事」というものが普遍化されて、
働く→毎日を暮らす→生きる、という図式がはっきりと描き出されています。
明確な「結論」やメッセージがあるわけではないのに、
読む前と、読み終わった後では、何かが静かに、
でも確実に変わったと思える不思議な本だと思います。
夏休みにふさわしい本、という意見がありましたが
それを否定しないけれど、僕にはこの本自体が夏休みのように思えました。
さほど大きな事件はなく、何となく過したような気がするけれど
後で思い返すと人生の節目といえるような、そんな夏休み…。
また「海のふた」という考え方も、僕にはどこか懐かしく
麦畑の端っこで、人が落ちないように見張っている少年…
という名作文学のイメージとダブりました。
夏が来ると読みたくなる作品 おすすめ度
この小説を読んだ時、子どもの頃に毎年過ごした田舎を思い出しました。そこは、この小説の舞台とは違って山の中でしたが、川で泳いだり、すいかを縁側で食べたりといった、ごくありふれた田舎の夏休みがありありと浮かんできました。
そんな郷愁を誘うのは、ばななさんが西伊豆の土肥で過ごした思い出をこころを込めて書いた作品だからかもしれません。
読売新聞の連載小説ということもあるせいか、読みやすいですし、読後感もさわやかです。ばななさんの小説を初めて読むのならば、この作品はおすすめです。
そんな郷愁を誘うのは、ばななさんが西伊豆の土肥で過ごした思い出をこころを込めて書いた作品だからかもしれません。
読売新聞の連載小説ということもあるせいか、読みやすいですし、読後感もさわやかです。ばななさんの小説を初めて読むのならば、この作品はおすすめです。
働きたい気分になる おすすめ度
無性に働きたい!という気分になる本でした。職業や仕事とは本来こういう気持ちでするものなのではないか?と問われているような気がし、自分の好きなことや得意なことで働けるということは素敵なことだなぁと思いました。
主人公とはじめちゃんが海で泳ぐ場面や、かき氷をお母さんが食べにくる場面は自分達が夏に経験したような暑くてもったりした空気感が伝わってきます。
最近読んだ著者の本の中で、一番のお気に入りです。
主人公とはじめちゃんが海で泳ぐ場面や、かき氷をお母さんが食べにくる場面は自分達が夏に経験したような暑くてもったりした空気感が伝わってきます。
最近読んだ著者の本の中で、一番のお気に入りです。

