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■読者の評価
おすすめ度平均
ヴォネガットの「諦観と人間観」 おすすめ度
けいれん的時間旅行者ビリーは自分の人生のそれぞれの瞬間へタイムスリップする。ドイツ軍の捕虜になったとき、幸せな結婚生活、自分を拉致した異星人のUFOの中に、晩年、そしてドレスデン爆撃とその後。SF小説の皮をかぶった反戦小説とかるく構えていましたが、そんな程度のものじゃありませんでした。むしろ直接、反戦をうったえるような文章は一つもありません。
第二次世界大戦を、13万人以上が亡くなったドレスデン爆撃(著者のヴォネガット自身もこの空爆を体験している)を、そしてその後のさまざまな死をひたすらに「そういうものだ」と受け止めています。また過去・現在・未来の出来損ないのどうしようもない人間を冷たく突き放すのではなく、黒いユーモアを交えつつ、抑制のきいた文章で細かく丁寧に描いているところがすごく好みに合いました。
レビューを書いてもこの本の面白さを伝えられる気がしません。ヴォネガットの著作全部読みたくなりました。
第二次世界大戦を、13万人以上が亡くなったドレスデン爆撃(著者のヴォネガット自身もこの空爆を体験している)を、そしてその後のさまざまな死をひたすらに「そういうものだ」と受け止めています。また過去・現在・未来の出来損ないのどうしようもない人間を冷たく突き放すのではなく、黒いユーモアを交えつつ、抑制のきいた文章で細かく丁寧に描いているところがすごく好みに合いました。
レビューを書いてもこの本の面白さを伝えられる気がしません。ヴォネガットの著作全部読みたくなりました。
ヴォネガットさん、あなたのあらゆる瞬間は不滅です。 おすすめ度
本作は60年代アメリカを代表する傑作小説。作者が第二次世界大戦で捕虜として体験した辛酸、そして味方である連合軍のドレスデン無差別爆撃に向き合う。しかし、戦争による暴力・破壊と死を前にしては、運命を受け入れざるをえないのだろう。そこで繰り返されるのが、有名な「そういうものだ」(So it goes.)。本書のこの言葉ほど、哀切でかつ諦念を感じさせる名文句はあるだろうか。主人公は時間旅行を繰り返し、自分を誘拐したトラルファマドール星人との交流を通じて、死者は現在具合の悪い状態にあるが、宇宙の破滅に至る時間の流れの中の他の多くの瞬間には良好な状態にあるのだという。人生の半ばを過ぎた(だろう)私も死を恐れずにすみそうである。考えてみれば、作者の死後もこうして著書を繰り返し読めるのも何とトラルファマドール的であることか。
宇宙人が地球に贈る新しい福音書等、作家キルゴア・トラウトのSF小説の粗筋が現実世界をおかしく風刺しており、小説中のミニ小説になっている点は前作「ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを」に共通する。そう、本作ではトラウトを始めとする過去の名作の登場人物(「母なる夜」のハワード・W・キャンベル・ジュニア等)が勢揃いするのが楽しい。
本作で涙が出るほど美しい場面は、主人公ビリーが深夜映画で空襲を逆向きに見る場面。火災が縮小して円筒形容器に収まり、回収・解体され、鉱物が地中深く埋められる。こんなに幻想的かつ感動的な反戦のメッセージを私は他に知らない。もっとも、本書は運命の受容に関する最良の処方箋であって、反戦が主眼の本ではないが。
最後に、他のレビュアーが指摘しているように、映画も隠れた傑作。グレン・グールドのバッハがこれほどぴったりの作品は他にない。それでは、プーティーウィッ?
宇宙人が地球に贈る新しい福音書等、作家キルゴア・トラウトのSF小説の粗筋が現実世界をおかしく風刺しており、小説中のミニ小説になっている点は前作「ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを」に共通する。そう、本作ではトラウトを始めとする過去の名作の登場人物(「母なる夜」のハワード・W・キャンベル・ジュニア等)が勢揃いするのが楽しい。
本作で涙が出るほど美しい場面は、主人公ビリーが深夜映画で空襲を逆向きに見る場面。火災が縮小して円筒形容器に収まり、回収・解体され、鉱物が地中深く埋められる。こんなに幻想的かつ感動的な反戦のメッセージを私は他に知らない。もっとも、本書は運命の受容に関する最良の処方箋であって、反戦が主眼の本ではないが。
最後に、他のレビュアーが指摘しているように、映画も隠れた傑作。グレン・グールドのバッハがこれほどぴったりの作品は他にない。それでは、プーティーウィッ?
映画も傑作です。 おすすめ度
SFの形をとっていますが、無常観というか諸行無常、人生と人間のお話ですね。
映画の方も傑作でアメリカンニューシネマの巨匠名匠ジョージ・ロイ・ヒルが
「明日に向かって撃て」の成功で映画会社の重役からご褒美になんでも好きな映画を
創らせてあげるよ て言われて撮ったのがこの原作です。
と聞いたことあります。
映画の方は日本ではビデオは絶版で再ソフト化されてないみたいですね。
残念。
映画の方も傑作でアメリカンニューシネマの巨匠名匠ジョージ・ロイ・ヒルが
「明日に向かって撃て」の成功で映画会社の重役からご褒美になんでも好きな映画を
創らせてあげるよ て言われて撮ったのがこの原作です。
と聞いたことあります。
映画の方は日本ではビデオは絶版で再ソフト化されてないみたいですね。
残念。
ビリーよ、永遠に おすすめ度
4月11日、ヴォネガット氏が亡くなった。
高校生の時に買った本書を文字通りすり切れるほど
繰り返し読んでいる。
今でも将来を悲観したり、過去を振り返って己を嫌いに
なりそうなとき、本書を手に取りページをめくる。
数年前、本書の映画版をアメリカのCATVで見た。
グールドのバッハが聞こえたとき、涙がこぼれた。
ヴォネガット氏の訃報に接したとき、
全てのヴォネガット・ファンがこう思ったことだろう。
「さようなら。そしてこんにちは」
高校生の時に買った本書を文字通りすり切れるほど
繰り返し読んでいる。
今でも将来を悲観したり、過去を振り返って己を嫌いに
なりそうなとき、本書を手に取りページをめくる。
数年前、本書の映画版をアメリカのCATVで見た。
グールドのバッハが聞こえたとき、涙がこぼれた。
ヴォネガット氏の訃報に接したとき、
全てのヴォネガット・ファンがこう思ったことだろう。
「さようなら。そしてこんにちは」
名セリフ「そういうものだ」 おすすめ度
聞き給え!
ビリー・ピルグリムは人生の真実を知ってしまった。
人生とは
”無意味である”
だからビリーは常に生き続けそして常に死んでいた。
WW2の戦場で銃を持たず歩くのは当たり前であるが、
正義と愛と憎むべき敵を知っているという友軍兵士は、
ビリーを怒鳴り、引き摺り廻して助けてきた。
そしてビリーを助けようとした味方はすべて死に、
ビリーだけが生き残るのも当たり前である。
ビリーは常に自分の事は見捨ててくれと頼んだのであるが・・・。
生きる努力をしないビリーであったが、
ペニスはでかかった。
そういうものだ
ビリー・ピルグリムは人生の真実を知ってしまった。
人生とは
”無意味である”
だからビリーは常に生き続けそして常に死んでいた。
WW2の戦場で銃を持たず歩くのは当たり前であるが、
正義と愛と憎むべき敵を知っているという友軍兵士は、
ビリーを怒鳴り、引き摺り廻して助けてきた。
そしてビリーを助けようとした味方はすべて死に、
ビリーだけが生き残るのも当たり前である。
ビリーは常に自分の事は見捨ててくれと頼んだのであるが・・・。
生きる努力をしないビリーであったが、
ペニスはでかかった。
そういうものだ

