作者 神林 長平
価格 819 円
出版社名 早川書房
出版年月 1993/09
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■読者の評価     おすすめ度平均

意外とすごい人だったんだ・・・       おすすめ度
これまではサブキャラ扱いだったケンドレット・バスター・メイムが主役級をはってます。
問題の多い部下に悩まされる管理職という面ではなく、有能な海賊課の捜査官としての面がはじめて出てきます。
とはいえ、いつものノリは相変わらず。ハードだけでなく、しっかりと楽しませてくれます。


顔のない敵       おすすめ度
 神林氏独特の硬質な雰囲気を持つ硬派な世界の中を、いつもの主要キャラ達が楽しげにおしゃべりをしながら通り過ぎていく。一度この世界に肩までつかり、彼等のおしゃべりに加わってみてはいかがだろうか?愛すべきキャラに囲まれて、読者は最後の一ページまで至福の感につつまれながら思う存分に冒険を楽しむ事ができるだろう。

 今回は、シリーズ中もっともややこしい力を持つ、どうやっても勝てそうにない敵が登場する。そしてその力の設定は神林作品の主要テーマである『自分が何ものかに操られている』、に、密接に関係しているため、シリーズのファンでは無いものにも十分読みごたえのあるものにしあがっている。

 そしてもちろん、ファンへのサービスも忘れられていない。黒猫のアプロは今回も大活躍で、愛らしさも頼もしさもミステリアスなところも、『これでもかっ!』と堪能出来るし、アプロと一緒にチーフ・バスターの頭痛の種となっているラテルも、チーフ代理に任命されてその激務に思わず胃薬を飲む、なんてシーンもある。また、普段ではけっして見られない、普通の父親であるバスターを覗くことも出来るし、反逆児ヨウメイは相変わらずカッコイイ。
お腹いっぱいの作品であります。



主役はバスター?       おすすめ度
同じ世界のことを書いているようで、実は設定が同じパラレルワールドを描いていているようにもみえるこのシリーズ。

ラテル・アプロ・ラジェンドラ・陶瞑・ジュビリーといったおなじみの面々に加えて、今回は、海賊課のチーフバスターが主役級の大活躍。それにつられてか、陶瞑も相当無茶をやらかします。

今回の敵は、海賊課の刑事。海賊より海賊的といわれる海賊課の刑事に、海賊と海賊課はそれぞれどう立ち向かうのか。 これまで語られなかったチーフの過去(経歴)が明らかになるなど、シリーズの読者のツボをくすぐるサービスも充実。

センス オブ ワンダーに触れてみたいけど、小難しいSF単語はいや、という人にはオススメの一冊(シリーズ)です。