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■読者の評価
おすすめ度平均
おら、ハードボイルドだど! おすすめ度
初めてこの作家の本を読んだ。
ハードボイルド小説であるということ以外、
情報はなかったが、
読み続けていくうちにのめりこんだ。
途中で自作自演の狙撃ではないのかと思ったが、
最後まで面白く読むことが出来た。
作者の長編デビュー作らしいが、
発表順に読んでみたいと思った。
内藤陳の懐かしいギャグを思い出した。
「おら、ハードボイルドだど!」
ハードボイルド小説であるということ以外、
情報はなかったが、
読み続けていくうちにのめりこんだ。
途中で自作自演の狙撃ではないのかと思ったが、
最後まで面白く読むことが出来た。
作者の長編デビュー作らしいが、
発表順に読んでみたいと思った。
内藤陳の懐かしいギャグを思い出した。
「おら、ハードボイルドだど!」
沢崎の下の名前はなんだろう…? おすすめ度
直木賞作家のデビュー作である。受賞したのは別の作品だが、こちらのプレビューの「原りょうの作品は発表順に読む方がよろしい」とのアドバイスに従ってこちらを先に読んだ。
さて中身はというと、まず文体だがこれは好みが分かれるところだろう。日本人作家にもかかわらず、翻訳小説さながらの地の文は、残念ながらヘチマたわし愛用の私の純和風の肌には合わず、星を一つ減らす原因となっている。
しかし、普段から翻訳小説を読みなれている方や、チャンドラーのファンであるといった方には全く気にならないか、むしろ大いに好まれるのではないだろうか。
それよりも原りょう作品にはもっと強烈な魅力がある。すでに読まれた方は画面の前で叫んでおられることだろう。
「台詞だよ、台詞!」
そう、台詞である。この作家は、フィクションとしての、そしてハードボイルド小説の登場人物としての味わいある台詞を書くのが実に巧い。
登場した主人公の最初の台詞を聞いた(沢崎の台詞に限ってだが、私の頭の中で音声として聞こえる)とき、細かい描写など必要なく、その立ち姿をはっきりと思い描くことができた。
また、「処女なんて捨ててしまいたい」とすがってくる19歳の据え膳娘に対する台詞が、40歳になった男の渋さを滲みださせていて心憎いばかりである。
さらに、依頼人である妙齢の女性から独身かと問われてそれに答える件もまた良い。この依頼人とは至極細い男女の糸を引き合うシーンが何度かあるのだが、その糸が決して大きくは振れない辺り、この作家の筆力の深さが感じられる。
これらの台詞はハヤカワ文庫JA版ではそれぞれ8、131、192ページに記載されているので、少しでも気になる方は、ぜひご自分の目で確かめられることをお勧めする。
さて中身はというと、まず文体だがこれは好みが分かれるところだろう。日本人作家にもかかわらず、翻訳小説さながらの地の文は、残念ながらヘチマたわし愛用の私の純和風の肌には合わず、星を一つ減らす原因となっている。
しかし、普段から翻訳小説を読みなれている方や、チャンドラーのファンであるといった方には全く気にならないか、むしろ大いに好まれるのではないだろうか。
それよりも原りょう作品にはもっと強烈な魅力がある。すでに読まれた方は画面の前で叫んでおられることだろう。
「台詞だよ、台詞!」
そう、台詞である。この作家は、フィクションとしての、そしてハードボイルド小説の登場人物としての味わいある台詞を書くのが実に巧い。
登場した主人公の最初の台詞を聞いた(沢崎の台詞に限ってだが、私の頭の中で音声として聞こえる)とき、細かい描写など必要なく、その立ち姿をはっきりと思い描くことができた。
また、「処女なんて捨ててしまいたい」とすがってくる19歳の据え膳娘に対する台詞が、40歳になった男の渋さを滲みださせていて心憎いばかりである。
さらに、依頼人である妙齢の女性から独身かと問われてそれに答える件もまた良い。この依頼人とは至極細い男女の糸を引き合うシーンが何度かあるのだが、その糸が決して大きくは振れない辺り、この作家の筆力の深さが感じられる。
これらの台詞はハヤカワ文庫JA版ではそれぞれ8、131、192ページに記載されているので、少しでも気になる方は、ぜひご自分の目で確かめられることをお勧めする。
ハードボイルド おすすめ度
文体とか、舞台とかは、『ららら科学の子(ほんとは学の字が違うけど』と近いし、村上春樹の『ダンスダンスダンス』とも似ているかもしれない(一人称で、主人公が人探しをしていて、その主人公は何らかの過去の思い出に囚われていて、で、ときどき人が死ぬ)。この世代の人はハードボイルドが好きなのかな。ちなみに村上春樹の初期の小説を「僕」という人称で語られるハードボイルドと言っていたのは、確か加藤典洋だったと思う。ま、そんなまとめ方をされても作者たちは迷惑かもしれないけど、そんなことも思った。
全体として、スリリングで面白い。気の利いた言い回しもたくさんあってよい。最後の場面とか、どきどきする。うん。傑作なのだと思う。ただ、この1980年代の小説を読みながら、小道具や風景描写に時代を感じてしまったり(携帯電話がないし、都庁が新宿ではない)する自分がいるのは残念だ。小説を読んでいて、時代を感じるということは決してマイナスポイントじゃないと思うのだけど、作中の舞台・時間があまりに自分の住んでいる場所、生きている時代と近いと、なんというか、熱海とかの近場に旅行に行って緊張感のない時間を過ごしているのと近い感情を覚える(そういえば、熱海にいっても、10年くらい時代をタイムスリップした錯覚に陥る、もちろん10年前)。文章に緊張感が漲っているだけに、そのギャップが残念。しかしこれは当然作者の責任ではない。
沢崎に惚れる。 おすすめ度
推理小説好きな人には、是非一度手にとっていただきたい作品。
文章に独特の理屈っぽさがただよう。
まず、それを心地良いと感じるか、不快に感じるかが、
この沢崎シリーズを好きになるかどうかの、基準になると思う。
「そして夜は甦る」は、探偵沢崎シリーズの第一作目。
推定独身、東京都在住、すすけた中年探偵・・・・
彼のルックスについては、ほとんど明らかにされていない。
しかし、彼がくゆらせているであろう煙草の香りを、
私は確かに感じた。
彼に惚れてしまった。もし、現実に彼が居たら、
哀愁を帯びたその背中を、いつまでも追っかけてしまうで
あろう。
文章に独特の理屈っぽさがただよう。
まず、それを心地良いと感じるか、不快に感じるかが、
この沢崎シリーズを好きになるかどうかの、基準になると思う。
「そして夜は甦る」は、探偵沢崎シリーズの第一作目。
推定独身、東京都在住、すすけた中年探偵・・・・
彼のルックスについては、ほとんど明らかにされていない。
しかし、彼がくゆらせているであろう煙草の香りを、
私は確かに感じた。
彼に惚れてしまった。もし、現実に彼が居たら、
哀愁を帯びたその背中を、いつまでも追っかけてしまうで
あろう。
物語は、緻密で、理論立てて構成されている。
読み終わった後、妙に理屈っぽくなり、恋人と大喧嘩
をした経験が有る。
それでも、読むのを止められなかった。
次の作品も、そして次の作品も、読み応え有り。
まず、この作品からどうぞ。
沢崎の初登場 おすすめ度
日本にもあったかと思わせる、沢崎シリーズの記念すべき第1作である。
沢崎はけっしてかっこいい探偵ではない。
しかし、ハードボイルドらしく、自分で決めた信念には忠実にしたがって生きていく。
沢崎はけっしてかっこいい探偵ではない。
しかし、ハードボイルドらしく、自分で決めた信念には忠実にしたがって生きていく。
各場面、へーと思わせる沢崎の観察眼を披露する。
ストーリーも緻密に組み立てており、ミステリーの要素も多い。
じっくり読みたい一品だ。

