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他の本を興味を覚えて見たら、とんでもない量産駄作のライトノベル
ばかりなので気をつけたい作家です。
良かった点
・SFでありながら極めて近い将来を想定した舞台設定のため,専門知識がなくとも入り込みやすいストーリーだったと思います
・上記とかぶりますが,ほぼ現代を想定した内容のため,夢が広がりました,アポロ着陸がウソだとか言われている今だからこそ,こういうストーリーが感動を呼ぶと思いました
悪かった点
・世界が狭いように思いました,リアリティを追求した結果かもしれませんが,想像しやすい近未来(5年後位?)を舞台にしたが故に,矛盾点やありえないと感じてしまう状況が多くありました
・同氏に共通のことのようですが,真の意味での悪人が存在しないため予定調和の結末で,読者を良い意味で裏切るという面がなく,サプライズは無い穏当な内容でした(これが良いという方もいらっしゃるとは思いますが)
いじょ。
物語の舞台は私たちが現在住んでいる世界よりも少し未来の世界が舞台です。主人公たちはNASAやソ連といった大国の政府機関に所属するエリートではなく、ごく普通の民間企業に関わる人々。そして、「第六大陸」では荒唐無稽な技術が描かれていません。実現可能に思える技術による月の開発が描かれています。読んでいてワクワクしました。作者の小川一水は良く取材しているので、作中に描かれていることは実際に現実でも起こりうるのではないのかと思いました(もちろんSFなので適度な嘘、Fictionが盛り込まれています)。
19世紀、かつて人類はジュール・ヴェルヌの月面への旅行物語を読んで月へ行くことを夢みました。一方、現代に住む我々は「第六大陸」を読んで地球以外の星に住むという夢を見ます。近い将来、本書を読んで地球を飛び出していく人々が現れることを私は希望します。
月にロマンを抱いている人、科学技術に対して興味のある人、困難な開発を成し遂げる技術者に惹かれる人は本書を読みましょう。本書はそんな想いを満たしてくれるオススメのSF小説です。
開拓もののSFとして間違いなく出色。
今年度の星雲賞はこれか?
壮大な計画であるがゆえに、齟齬や横槍等が発生するも、
相次ぐピンチを乗り越えて、人間が住まうことを許されていない
レゴリスの野に「第六大陸」は完成する。
国家ではなく、あくまで民間主体のプロジェクトであるがゆえに、
突然の横風に翻弄されることもあるが、
よりピュアに目的完遂のために邁進できるということが
最も印象的な点である。
タイトルがなんともいえず良い。
それに、素材もいかようにも想像させてくれる幅を持っている。
それだけに残念なのは、2巻で終わったことである。

