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■読者の評価
おすすめ度平均
狼は天使の匂い おすすめ度
オリジナルは1995年リリース。文庫化は2004年に9年ぶりに発売された長編第4作『愚か者死すべし』にあわせて編纂発売されたようだ。僕はサイン本を手に入れた。
『ミステリオーソ』は当然ジャズ好きなピンとくるセロニアス・モンクのあのアルバムと『ミステリ』をもじって付けたタイトルなのだろう。それでいてモンクに触れた下りでは『ブリリアント・コーナー』と『モンクス・ミュージック』を薦めている。そういう一端にも現れているように全体の繋がりとかまとまりを一切考えずにとつとつと思うがままに綴られているところにむしろ惹かれた。そしてむしろ作家になる前の暗中模索の生き様により強く惹かれた。
なんと言っても驚きなのは今や伝説ともいえる阿部薫らフリー・ジャズの破滅派ミュージシャンたちとの競演のくだりだ。こういう経験をした作家は他にいないと思う。『間章クロニクル』がリリースされた今、当時をもっと語って欲しいと思うのは僕だけではあるまい。ある意味、そういった事を書かずに筆を折るのがハードボイルドな生き様と考えていれば、実に残念なことだ。
もうひとつ、『狼は天使の匂い』に代表される映像絶滅品種(今もDVD化されていない)に対する愛情にも同感だった。なんとかならないものなのか、と思う。
『ミステリオーソ』は当然ジャズ好きなピンとくるセロニアス・モンクのあのアルバムと『ミステリ』をもじって付けたタイトルなのだろう。それでいてモンクに触れた下りでは『ブリリアント・コーナー』と『モンクス・ミュージック』を薦めている。そういう一端にも現れているように全体の繋がりとかまとまりを一切考えずにとつとつと思うがままに綴られているところにむしろ惹かれた。そしてむしろ作家になる前の暗中模索の生き様により強く惹かれた。
なんと言っても驚きなのは今や伝説ともいえる阿部薫らフリー・ジャズの破滅派ミュージシャンたちとの競演のくだりだ。こういう経験をした作家は他にいないと思う。『間章クロニクル』がリリースされた今、当時をもっと語って欲しいと思うのは僕だけではあるまい。ある意味、そういった事を書かずに筆を折るのがハードボイルドな生き様と考えていれば、実に残念なことだ。
もうひとつ、『狼は天使の匂い』に代表される映像絶滅品種(今もDVD化されていない)に対する愛情にも同感だった。なんとかならないものなのか、と思う。
単行本を買った人の立場も考えてほしい二重売り おすすめ度
単行本「ミステリオーソ」は、内容も面白く、友人にも進めた。新たな原稿も加えて決定版にしたいという作り手側の意向も分からぬではないが、単行本を買った人間にもう一度買え、と言っているに等しい商魂も感じてしまう。高村薫さんが文庫化の度に全面改稿するのも、作者の労力を考えると作家的良心とも思うが、公開版の後でディレクターズ・カット版を買わされるようで、最初から決定稿で出せ、と言いたくなる。
原さんは、反骨の人で、この種の二度おいしい商売をする人だと思わなかったので、残念。親本の文庫化と「続・ミステリオーソ」の文庫化で、どうして出さなかったのか、沢崎に調査してもらいたい。
原さんは、反骨の人で、この種の二度おいしい商売をする人だと思わなかったので、残念。親本の文庫化と「続・ミステリオーソ」の文庫化で、どうして出さなかったのか、沢崎に調査してもらいたい。
原氏のエッセイが楽しめる! おすすめ度
「そして夜は甦る」「私が殺した少女」などで和製ハードボイルドの境地を築いた著者のエッセイ集「ミステリオーソ」がついに文庫版になりました。
今回の文庫版では単行本「ミステリオーソ」だけでなく、後に発表されたエッセイ・短編・対談などもまとめられ、
「ミステリオーソ」「ハードボイルド」として2分冊になりました。
この「ミステリオーソ」では原氏の原点である 青春時代の思い出、印象に残った映画・歌・書籍、
そして著者の職業であったジャズについてなどがその魅力を余すところなく語られています。
沢崎シリーズのファンは「ハードボイルド」と併せて読まれることをオススメします。

