深海のYrr 上 (1) (ハヤカワ文庫 NV シ 25-1) (ハヤカワ文庫NV)
作者 フランク・シェッツィング
価格 840 円
出版社名 早川書房
出版年月 2008/04/23
Amazonの詳細ページへ

  この著者の他の作品を検索する

著者名をクリックすると、この著者の他の作品を検索することが出来ます。

書名か表紙写真をクリックすると、 Amazon.co.jp の詳細ページに移動できます。

商品を購入する際は、移動先の Amazon.co.jp の購入ページにて、商品価格・在庫の有無や納期をよくご確認のうえ、お手続き下さい。



■読者の評価     おすすめ度平均

海獣総進撃!       おすすめ度
以前から気になっていた小説。年末恒例の各誌のエンタテインメント海外部門ベスト10でも名前が挙がっていた。昨今のエンタメ本長編化の潮流を受けてか今作も3巻、延べ1800ページ近くもの大作。取り合えず、1巻目を読み終えた。
尋常ならざる“生命体”が、ペルー北部の海岸で漁師を襲う魅力的なプロローグから一転舞台はノルウェーの学術都市トロンへイムへ、発端は深海でのゴカイの変種と思える生物の異常発生の調査に臨む学者たち、以下海洋生物たちの脅威が、カナダ、ドイツ・キール、フランス・リヨン、グリーンランドと世界を駆け巡るゾクゾクする展開。
モンスター、サスペンス、SFホラーに国際情報、科学小説と、様々な要素に、海洋学、生物学、エネルギー、環境問題と、綿密なリサーチにより書き込まれた専門分野のディティール描写が盛り込まれる。
学術的言説にかなりの枚数が費やされているのが好みが分かれる処だが、ここは、物語によりリアリティと重厚感を与えていると評価したい。かって、小松左京の「日本沈没」を読んだ時、沈没までのプロセスとメカニズムが科学的に精緻に延々と著述されていた事を思い出した。
神をも恐れぬ行過ぎた環境破壊が生態系を変え、人類に復讐を仕掛けているのか、あるいは、地球外生命体の侵略の第一歩なのか、手だれたテーマだが少しも荒唐無稽さを感じさせない。次巻への興味がつのる知的でジャーナリスチックなSF小説である。


面白い!しかし長い       おすすめ度
デイ・アフター・トゥモローの深海版
大雑把な言い方をしたら、こんな感じでしょうか。

非常にスケール感があり、
自然環境問題、動物保護問題、代替エネルギー問題
これら今まさに大いに問題視されていることを
リアル且つ綿密に組み合わせて作られた、
とても読みごたえのある面白い小説でした。
地球環境を絡めたパニックものが好きな人は
間違いなく楽しめます。
が、
これはあくまで個人的な感想ですが、
脱線があまりにも多い。
そこはメインストーリーを語る上で
掘り下げないといけないのか?
と思えるような箇所がいくつもある。
せっかうメインのストーリーが大きく動いているのに
そういう蛇足がつく事で展開が緩慢になり
読み進める気持ちが削がれる事が多々ありました。
その辺をもっと削って、
もう少しスピーディーなストーリー展開になれば
最高だったとのにと思います。


面白いかな??       おすすめ度

 温暖化による、メタンハイドレート、海流、生態系、等々に対する影響、その深刻さ、の情報を得ることが出来た。

 ゴーアさんが「不都合な真実」DVD版の追加部分で言及していた内容をやっと理解出来て、「そうだったのかぁ」と実感しながら読み進みました。

 ...が、読み物として、創作物としての印象は、つまらん。

 「Yrr」の名前の由来、この本のつまらなさは、この辺にも現れている、と思います。

 でも、でも、2時間に内容を凝縮して、派手な映像をくっつければ、立派な映画になる、とも思っています。その時は、原作のことは忘れてアクション映画を楽しみますよ。「オレは原作読んだんだぞ〜」って言いながら。(笑)


ジュラシックパ−ク以来の傑作SF       おすすめ度
科学や専門知識を駆使し、力わざともいえる説得力でリアリティ−をだしている。
だからこそ、我々読書は作品世界にどっぷりとはまり込める。

確かに全3冊合計1800ペ−ジは長い。
しかしながら、この作品のリアリティ−を守り、人間を書き込むにはこのペ−ジ数は必要だったと思う。
だからこそ、この作品は読書に訴えかける力を持ち、なにより面白い作品に仕上がっているのだと確信する。

作者の筆力も、北欧の津波シ−ンに見られるように表現力も抜群で、読むものを引き込んで余りあるもので、作品にアクティブな魅力を持たせている。

非常にバランスの取れた、エンタ−テ−メント作品である。
ジュラシックパ−ク以来のSF作品の大傑作であります


人類とは?       おすすめ度
「神とは?人類とは?進化とは?」を深く考えさせられます。
といっても概念的な高尚な物語ではなく、ストーリーは「人類誕生より前から人間以上の知識を持った生命体が宇宙空間ではなく、地球上の深海に生息していた。環境破壊に怒った生命体は海洋生物を操り人類を攻撃する。科学者たちは人類のため、生命体との共存の道を模索するが、国益や自己の出世を優先させ生命体を攻撃しようとするアメリカCICや軍司令官と対立。人類の行方はいかに?」という大娯楽小説になっています。帯に書かれた「ダ・ヴィンチコードを抜いた」云々の宣伝文句に引かれて購入。上中下と3巻、結構なボリュームですが一気に後悔することなく読破。ひとつ文句を言うなら登場人物が死にすぎでは?