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■読者の評価
おすすめ度平均
神林作品のなかでもこのインパクトは雪風に匹敵するかも おすすめ度
雪風いらいの神林ファンだが、この作品はみごとに私のツボにはまった。面白いとおもう点は
・ 人間、アンドロイト、機械人同士が会話しそれぞれがコミュニケーションを行う中で究極のところ「相手のことは理解できない謎」という部分が存在する。 その会話を通じそれぞれの思考法や哲学などの違いを巧妙に浮き上がらせている点。最終的にそれを通じ人間の身勝手さ・不合理さというものがみごとにかつ間接的に描写できている点は圧巻
・ 主人公であるエリファレットモデルのアンドロイド、彗慈軍曹は人間につくられた人工物であるにもかかわらず、人間から与えられた勝手な都合から離れ「自分らしさ」「やりたいこと」を愚直なまでに追求する意思決定を極めて巧妙な形で実行し、人間を含む周囲の人・アンドロイドを巻き込みビジョンを形成し実現していく。またそれは育の父である人間(指導教官の将校)教え「おれはお前の幸運を祈ることはない、人間の将来を祈る、おまえはお前の幸運を祈れ」から来た哲学を忠実に再現している点。これはまさに父親から息子に望む境。 私も7歳の男の子の父親だがこんな風に育ててみたい。
一方で、出てくる人間がほとんどが日本人で、「本当か??」と可能移入しにくいことや、敵役のボスのキャラクターがやや非現実的ではあった部分がきになった点、それがマイナスポイント、
しかし、それを減点してもトータルでは、上記の理由で面白い作品に出会ったとおもった至福の瞬間であった。神林ファンなら雪風と本書は双璧かとおもう
・ 人間、アンドロイト、機械人同士が会話しそれぞれがコミュニケーションを行う中で究極のところ「相手のことは理解できない謎」という部分が存在する。 その会話を通じそれぞれの思考法や哲学などの違いを巧妙に浮き上がらせている点。最終的にそれを通じ人間の身勝手さ・不合理さというものがみごとにかつ間接的に描写できている点は圧巻
・ 主人公であるエリファレットモデルのアンドロイド、彗慈軍曹は人間につくられた人工物であるにもかかわらず、人間から与えられた勝手な都合から離れ「自分らしさ」「やりたいこと」を愚直なまでに追求する意思決定を極めて巧妙な形で実行し、人間を含む周囲の人・アンドロイドを巻き込みビジョンを形成し実現していく。またそれは育の父である人間(指導教官の将校)教え「おれはお前の幸運を祈ることはない、人間の将来を祈る、おまえはお前の幸運を祈れ」から来た哲学を忠実に再現している点。これはまさに父親から息子に望む境。 私も7歳の男の子の父親だがこんな風に育ててみたい。
一方で、出てくる人間がほとんどが日本人で、「本当か??」と可能移入しにくいことや、敵役のボスのキャラクターがやや非現実的ではあった部分がきになった点、それがマイナスポイント、
しかし、それを減点してもトータルでは、上記の理由で面白い作品に出会ったとおもった至福の瞬間であった。神林ファンなら雪風と本書は双璧かとおもう
火星三部作最終巻(でも時系列的には一番最初) おすすめ度
基本的にこの作家は異文化(異なる価値観や常識を持つもの)とのコミニュケーションをテーマに描くことが多いのですが、今回のテーマはアイデンティティーの確立にあったように思います。ロボットとしてでも人間としてでもなく作られたアートルーパーという人造人間がロボットと人間の中間に位置するような立場で悩み苦しみそして答えを見つけていくシーンは素直に美しいと思いました。ただ、全体的に話が長くもう少しすっきりまとまったのではないかと感じたので、星4つにさせていただきました。
皮膚の下の赤い血 おすすめ度
主人公の慧慈は、人造人間です。成人として作られたので子ども時代はなく、生まれてから5年経ちます。
地球には人間、機械人間(無機物でできている様子)、人造人間の三種類がいます。人間と同じく皮膚の下には赤い血が流れているのに、人間より下に扱われるのが納得できていない慧慈、というのが始まりの部分です。
しかし、色々な任務に就き、色々な体験をした慧慈は、最後には神になります。
ですからこれは、一種の聖書です。イエスの一生を描いた新約聖書と同じ意味で、聖書です。
ここ5年ぐらいに読んだ本の中で一番すごいと思いました。私は年間に600冊ほどの本を読むので、1000冊に一冊の大当たり本と言って、間違いありません。
厚い本ですし、各勢力の動きがややこしいですが、初めて読む神林長平の本で、所々とばして読んでも、すごさはよくわかると思います。
最後には、「皮膚の下を赤い血が流れているのは同じなのに」というフレーズが、別の意味を持ちます。
ちなみに、慧慈が行ったことは「あなたの魂に安らぎあれ」という30年ぐらい前に出された本で成就します。
地球には人間、機械人間(無機物でできている様子)、人造人間の三種類がいます。人間と同じく皮膚の下には赤い血が流れているのに、人間より下に扱われるのが納得できていない慧慈、というのが始まりの部分です。
しかし、色々な任務に就き、色々な体験をした慧慈は、最後には神になります。
ですからこれは、一種の聖書です。イエスの一生を描いた新約聖書と同じ意味で、聖書です。
ここ5年ぐらいに読んだ本の中で一番すごいと思いました。私は年間に600冊ほどの本を読むので、1000冊に一冊の大当たり本と言って、間違いありません。
厚い本ですし、各勢力の動きがややこしいですが、初めて読む神林長平の本で、所々とばして読んでも、すごさはよくわかると思います。
最後には、「皮膚の下を赤い血が流れているのは同じなのに」というフレーズが、別の意味を持ちます。
ちなみに、慧慈が行ったことは「あなたの魂に安らぎあれ」という30年ぐらい前に出された本で成就します。
いかにも神林 おすすめ度
神林長平節が溢れる大長編。
三部作の最終作ですが、時系列では一番最初に該当します。
別に前二作を読んでいなくとも話が分からない、ということはありませんが、読んでいたほうが吉。『ああ、これはこういうことだったのか』、『あれはこれのことだったのか』などと発見があります。
主人公らの名前もまたややこしい漢字の組み合わせで、これまた神林長平らしいと言うかなんと言うか。
主人公たちは人造人間たるアートルーパー。
その身を以ってして存在のあり方をばしばしと伝えてきます。
彼らのあまりにも毅然とした生き様を見ると、なんだか自分のようなものが生きているということが恥ずかしくなりました。いや、私だけですかそうですか。
兎も角、文句なし掛け値なしに読み応え抜群な超大作。
読んで損など一片もありません。
是非に御一読あれ!
三部作の最終作ですが、時系列では一番最初に該当します。
別に前二作を読んでいなくとも話が分からない、ということはありませんが、読んでいたほうが吉。『ああ、これはこういうことだったのか』、『あれはこれのことだったのか』などと発見があります。
主人公らの名前もまたややこしい漢字の組み合わせで、これまた神林長平らしいと言うかなんと言うか。
主人公たちは人造人間たるアートルーパー。
その身を以ってして存在のあり方をばしばしと伝えてきます。
彼らのあまりにも毅然とした生き様を見ると、なんだか自分のようなものが生きているということが恥ずかしくなりました。いや、私だけですかそうですか。
兎も角、文句なし掛け値なしに読み応え抜群な超大作。
読んで損など一片もありません。
是非に御一読あれ!
人間の立場とは おすすめ度
この小説は”あなたの魂に安らぎあれ”の前の時代の地球の話なのだが、”あなたの魂に安らぎあれ”に登場する地球の地表(太陽光線が強すぎるため人間には耐えられない)に独占的に住み着いて地球を再生させているアンドロイドがいる、このアンドロイドたちは自分達が人間に創造された事をしってはいるが人間は地表に住めずさらには人間の摂取する食物全てはアンドロイドの浄化した食物(平たく言うと排泄物)を食べていた、それにより人は軽視されていた。では、なぜ人間はアンドロイドなど創造したのだろうか?、人間に従順な機械でも十分に事足りるハズではないか。そう最初の地球再生計画では機械(アミシャダイら機械人)によるものであった、それを管理するために創造(遺伝子全てを一から組み上げられた)された人造人間アートルーパー、彼らは地球は地球生命により再生されなければ真に回復できない、一旦更地にしてしまうと生命の輪廻が途絶えてしまうと考え出し、魂の存在を考え始めたからだ。そしてアートルーパー達は何を思うのだろうか、そして何を創りだすのだろうか。少し内容に触れる書き方をしてしまったが、それでも十分に感動を与えられる、神林長平の大作:火星三部作(何時からかは知らないが)の完結編である。読んで損なし!第一部”あなたの魂に安らぎあれ”第二部”帝王の殻”を読破後に第三部”膚の下”を読むことを強くオススメする。

