サウダージ
作者 垣根 涼介
価格 1,700 円
出版社名 文藝春秋
出版年月 2004/08/05
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■読者の評価     おすすめ度平均

続編にも期待したい       おすすめ度
最初の方では関根とグループのつながりが分からなかったが、それが徐々に分かってきたところで読むのが止まらなくなった。また、アキの成長していく姿、とくに和子とのやりとりがおもしろくドキドキしながら一気に読んでしまった。一緒に盗みの仕事をする柿沢、桃井も人物の特徴が分かりやすく描かれていてとても読みやすかったが、彼らの過去についてももっと知りたいと思った。続編にも期待したい。


以外にいい感じです       おすすめ度
たまたま家にあったので暇つぶしに読んでみたが、久々に面白く読ませて貰ったという感想。車の改造、銃の扱いなどハードボイルド的な要素は高校生の頃に大藪晴彦にはまっていたこともなり懐かしかった。ヤクザとマフィアの取り引きから現金とコカインを奪うシーンがプロ集団の見せ場ではあるが、あまりにもあっさりとしており、そういった意味ではハードボイルドと言うよりも、アキと彼女(名前を忘れた)、耕一とDDの恋愛小説の要素が強く、彼らの若さやナイーブさも良かった。


「人間」が描かれた犯罪小説は、質の高い恋愛小説       おすすめ度
シリーズものだそうですが、私はこれから読みました。でも問題なく楽しめます!

窃盗団だったり、過去に後ろ暗いところがあったり、「普通の人」じゃない男たち。なのに彼らの性格や生活はけっこー「普通」。等身大の「人間」が描かれているから、クライムノヴェルとしてでなく、恋愛小説、人間ドラマとしても読める。

冒頭のお金の奪い方も、窃盗団の訓練の仕方も、他人に成り変わることも、死体の処理の仕方も、ぜんぶリアリティがあって、「本当にフツーにできそう」と思ってしまう。

ただ!!クライマックス、ついて来る女を止めない、というのはどうしても納得がいかない。バカップルぶりを布石としてるけど、ストーリー上仕方ないんだけど、あれは許せん。柿沢じゃなくとも怒るっつーの!


クライマックスがあっさりし過ぎなのが残念       おすすめ度
良作「ヒートアイランド」の系統で、帯に「クライム・ノベルの金字塔」と書いてあるとおり、悪い奴らの悪さをとことん描写している。舞台は日本だけなのだが、著者の作品お馴染みのラテンアメリカ的なスパイスもふりかけてあり、彼の著作を読み込んでいる人間としてはある種の安心感を持って読み進めることができる。ストーリーとしては、主要登場人物それぞれにスポットを当てながら、それぞれの主観を描写していくスタイルで、いつもどおりのスピード感がある。惜しむらくは、クライマックスに至るところまでは丁寧過ぎるほどに前振りがあるにもかかわらず、クライマックスがあっさりし過ぎているところ。もう少し最後に余韻が欲しかった。


実は傑作じゃないの?       おすすめ度
ヒートアイランド、ギャングスターレッスンと続きこの「サウダージ」。
3作品中の傑作だと思う。しかし、この作品を楽しむには過去の2作品も必ず読まねばならない。
正直、少し泣けました。
やさしさ、愛、大事なものってなんだろう?生きていく意義とは?
少しですが考えさせられました。
過去の2作品の娯楽要素もありますので、十分に楽しめると思います。