サバイバー・ミッション
作者 小笠原 慧
価格 1,600 円
出版社名 文藝春秋
出版年月 2004/10/27
Amazonの詳細ページへ

  この著者の他の作品を検索する

著者名をクリックすると、この著者の他の作品を検索することが出来ます。

書名か表紙写真をクリックすると、 Amazon.co.jp の詳細ページに移動できます。

商品を購入する際は、移動先の Amazon.co.jp の購入ページにて、商品価格・在庫の有無や納期をよくご確認のうえ、お手続き下さい。



■読者の評価     おすすめ度平均

途中まではおもしろかったが…       おすすめ度
利津が人工知能ドクター・キシモトと事件の真相に迫っていく過程はおもしろかったが、事件の真相が思っていたものと違いすぎていてびっくりした。このびっくりは悪い意味でのびっくりでこの真相に対する布石も全然なく、あれ?という結末で、途中までおもしろかっただけにがっかりだった。


設定は面白いが、それが欠点のようにも感じる       おすすめ度
テンポの良さが素晴らしい。脳の記憶をトレースすることができる、という設定も面白いし、それによって作り上げられた人工知能・キシモトと利津のやりとりなんかも面白かった。事件そのものもなかなか全体像が見えてこず、そういう意味で、一気に引っ張られたのは確かだ。
ただ、どうしても、そのまとめ方が強引というのは感じる。多くの被害者たちが結局、非常に簡単な言葉ひとつで片付けられてしまうのはいかがなものだろう。ちょっとね。と、もう一つ。近未来という設定。スラム化する…なんていう設定がある割に、それが殆ど生きていない。さらに、である。この「脳の記憶トレース」という話をしたかったのだと思うのだが、これが出来るのであれば、本作で「猟奇事件」と扱われている「首狩り」そのものがそれほど猟奇的にならないと思う。記憶をトレースできるのならば、脳というのは重大な「証拠物品」になるのだから、持ち去るというのは理性的な判断となるのだ。つまり、設定そのものに矛盾が生じる結果となっているわけだ。どうも、それが気になって仕方が無かった。
全体を通して見れば十分に楽しめたのだが、欠点も色々と気になった。


道具立ては面白いが       おすすめ度
近未来、震災後の日本が舞台。連続殺人事件の捜査を行うのは若い女性捜査官とPCの中の人工知能。基本設定や展開は面白いが、正直、途中で結末が分かってしまいました。その結末(事件の真相)もやや強引で、少し残念。登場人物(殺される人物やその周辺の人物)が多く、最終的に整理し切れていないようで、読んでいて少し混乱した。舞台として震災により荒廃した都市、という状況があるが、生かされていないし、必要ないと思う。殺された人間の脳から死の直前までの記憶をトレースし、犯人を捜すというアイディアは面白いし、脳に関する描写も説得力がある。また主人公の相棒が人工知能であることも斬新で、雰囲気もなかなか良いのでシリーズ化されれば面白いとは思う。


恐れ入りやした       おすすめ度
異形のモノとコンビを組まされるという点で「鋼鉄都市」+「ボーン・コレクター」+ちょっぴり「羊たちの沈黙」+アガサ・クリスティのアノ有名な「×××…」ほんでもってウルトラQの「悪魔っ子」も加算して最後に主役のひとりが平面ということで「ど根性ガエル」もおまけしちゃえぃ! もってけドロボー!!


これは、面白い! ぜひ、シリーズにして。       おすすめ度
 新米の女性捜査官の律津(りつ)は、先輩捜査官を殺され、その事件の単独捜査を命じられます。与えられたパートナーは、なんと、人工知能の探偵ドクター・キシモト。謎は謎を呼び、次第に深みにはまっていくというストーリーです。ちょっと怖かったけど、読み出したら、衝撃のラストまで一気でした。面白かった! 残されたソンディ・テストのカードや古い写真から過去をたぐるうちに、予想もしない形でパズルをうずめられていくのですが、単なるミステリーを超えた、人間の心や意識、記憶という、深遠な部分にも、読み手の想像が広がる不思議な体験でした。
 サイコな雰囲気と、近未来のサイバー感が作る世界にもしびれたけど、ヒロインとこの人工知能の探偵のカップルが、またいいんです。文章も読みやすいし。またキシモトに会いたい。是非シリーズ化して!