作者 小池 真理子
価格 1,300 円
出版社名 文藝春秋
出版年月 2007/01
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■読者の評価     おすすめ度平均

等身大の小池氏       おすすめ度
中年女性の揺れる心を描かせたらこの人の右に出る人はいないと、私は思っていますが、本書は作家・小池真理子の今がまさしく描かれているようで、小説でありながら小池氏の人生観がにじみ出た本でした。6篇すべての恋が不倫であり、先の見えないなかから「老い」「死」「別れ」が見え隠れします。光やイルミネーションを巧みに使った心理描写は見事ですが、初期作品に見られるような、「自分」を突き放したところで描く「小説」らしい「小説」が読みたいです。
最後に収められた「ミーシャ」は愛猫の死をきっかけに、若い男性との愛の終わりを描いたものですが、まさしく小池氏の生活そのもので、小説に向かう氏の生みの苦しみを見たような気がしました。