下流少年サクタロウ
作者 戸梶 圭太
価格 1,260 円
出版社名 文藝春秋
出版年月 2007/09
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■読者の評価     おすすめ度平均

新書として買うべきでは・・       おすすめ度
正直1200円だして新書として買ってしまったのは失敗だったと思います。戸梶作品
は読むのは2作目です。ブラックユーモアたっぷりで魅力的なカバーデザイン。表現が
とても好きです。

しかし、今回は暴走?すこし自由表現をしすぎ?読んでいてついていくのがやっと
でした。物語は現代?なのですが「こんな人たちいないって・・・」「現実離れしすぎ」
と個性やキャラクターの次元を超え異質な空間で繰り広げられる戸梶ワールドです。

表現はものすごく極端にも感じるのですが時下ネタが織り交ざり。今の教育現場の
現状・社会格差・警官の汚職・危惧されている部分を放置し、歌舞伎町で漂流
生活をする若者が親・祖父母世代になる頃には、もしかしたらこんなことが繰り広げ
られる町が日本のどこかにあるかも・・・なんて笑えない想像をさせられます。

前作もそんな傾向がありましたが、主人公と思っていた人物と違う登場人物の
視点にいきなり変わり、物語は完結します。最後がとても納得いきません。
視点をいきなり変えた上に、終わり方がいまいちだったと思います。





日本の近未来?現状だったりして       おすすめ度
もともと戸梶圭太が好きです。
というか、こうゆう壊れた物語自体が好きです。
奇抜でグロテスクな表現。
初期の舞城王太郎と同じ感じ。

近未来のようだけど、なんだか病んでしまった現代を大げさに書いたような感じ。
ありえないと思いつつも、もしかしたら日本の教育現場はここまで来てしまっているのかも、と一瞬不安になったり、格差社会ってもしかしたらこうゆうことなのかもと思ったり・・。

唐突に出てくる時事ネタは、この人は思いつきでものすごい勢いで書いているんじゃないかって思ったり。
でもそのスピード感が心地よくもあり一気に読めます。

レイラはサクのことをどう思っていたんだろうなぁ。
何回か読めば分かるかな?


期待はずれ       おすすめ度
話のテンポが悪く、内容の歯切れも悪い。著者の他作品は、まだそれなりに感じる部分もあるが、近未来を描くなら、中途半端な現実を入れないほうが・・・
「知的で裕福な人が読む本ですよ」と著者の言葉にあるが、知的で裕福な人間は、馬鹿らしくて読んでられない。無知や貧乏な人間からも共感は得られないだろう。
下流小説の極みです。