白蛇教異端審問
作者 桐野 夏生
価格 1,450 円
出版社名 文藝春秋
出版年月 2005/01
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■読者の評価     おすすめ度平均

にょろ       おすすめ度
デビュー12年目にして初めてのエッセイ集ということで、
いろいろな文章が収められていました。
これを“バラエティに富んでいる”と受け取るか、
“まとまりがない”と受け取るかは人それぞれ。
個人的には後者の方に受け取りました。
さすが12年分のボリューム!
ごった煮状態で胸焼けしそうです。

エッセイというものは、
著者の普段の生活などを軽く読める調子で書いている印象が強いのですが、
この本は社会派の堅い内容も多い。

最終章は、著者の作品を酷評した人々に対する
桐野さん側からの反論をまとめたもの。
もし、ここで私がこの本のレビューを厳しく書いたのを
桐野さんに知られてしまったら
やっぱり桐野さんは、憤慨するでしょうか?
ファンだからそれが心配。
この本が合わなかっただけで、私は桐野さんの大ファンですから!

勘違いされないように
それだけは言っておこうと思います。


普通の主婦・母親、そして“クールでいて熱い”物書き       おすすめ度
なんだかおどろおどろしいタイトルですが、これは「OUT」、「柔らかな頬」で有名な作家、桐野夏生さんの作家デビュー12年目にして初のエッセイ集です。

桐野さんというとその外見から「クールなミステリ界の女王」のイメージですが、ここに登場する彼女は「ヘアスタイルや服装を気に」したり、「ダイエットし」たり、「夕食の献立を考えて用意し」たり、「お嬢さんのお弁当を作った」りする、どこにでもいそうな仕事を持つ普通の女性であり主婦であり母親です。

しかしやはり「クールでいて熱い」物書き。最後のエッセイではそんな激しい彼女の一端がうかがえました。



それ以上でも以下でもない。       おすすめ度
日記はとにかく面白かった。
日常に潜む非日常の連続と非日常に紛れ込む日常。
桐野夏生の体臭が匂うようだ。

最後に掲載されている、白蛇教異端審問はいただけない。
連載中も批判されているというが、私もそう思う。
桐野作品はそれ以上でもそれ以下でもない。
著者がいて、読者いる。
それだけだ。
それだけでいいではないか。
書いたときの苦労を知ってほしいのか、
それとも作品の真髄を理解してほしいのか。
そんなことはどうでもいいではないか。
桐野作品が世の中にあるということ、
存在感があるということに価値がある、と固く信じている。



作家桐野夏生の一面がわかる本       おすすめ度
 にょろ
 作家桐野夏生さんの初エッセイ集です。さまざまな文章が収録されており、彼女のファンなら楽しめると思います。
 数々の名作の誕生過程や、彼女の本音が垣間見える、表題「白蛇教異端審問」など、作家桐野夏生さんの一面が見えてきます。主にエッセイ集ということでどうしてもファン向けな本であることは仕方のないところでしょう。一連の作品を読んでいればなかなかに面白い内容が多いですよ。とくに「玉蘭」についてはいろいろ書かれてありますよ。内容は自分で読んでくださいね。
 いろいろな問題提起も含んだかなり重いテーマも併せ持っています。出版業界の一面も垣間見えています。興味のある人はぜひ一読をおすすめします。やはり最終的には自分で読んで評価しましょう。
 にょろ。 


御得なのか?       おすすめ度
ショート・コラム、日記(直木賞後の日記)、エッセイ、書評・映画評、ショート・ストーリーと桐野ファンとしては御得なのか、中途半端なのか良く判らない。
タイトルの白蛇教異端審問は、桐野さんと評論家とのバトルの話だが、不勉強な私には、これを書くにあたった経緯も知らないし、いいたい奴には言わせておけばいいじゃない、相手にする事もないんじゃないかと思ってしまう。