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■読者の評価
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私が編集者であったとしても、この博学多才の座談の名手を起用して企画をたててみたい、という思いにかられると思う。日本語の問題については、二人ともこれまでさまざまに発言しているが、今回の目玉は、第三章の「日本語教育への提案」だろう。
話題はモダニズムから教科書、入試問題までと幅広く、文明批評あれば体験談あり、あちらと思えば、こちらへと話が飛ぶ。考えることの糸口がぎっしりとつまっている。中身は濃い。結論は、などと、試験勉強じゃあるまいし、イソガナイ、イソガナイ!
「義務教育では楽しいことをさせても仕方がない。義務教育では、しなければいけないことをさせるべきです」という発言に、うーむと感心する。小学校の先生は目をひんむくだろうけれど。
幼児の段階でもすでに母親と子供の間に言語表現を重んじない風潮があるという指摘に、はっとする。子供を抱きしめればいいって問題じゃないのだ。語る能力のない連中がのさばっているというのも、こわい。
あれもこれも、これまでの言葉の粗略な扱いのツケがまわってきたのだ。怒鳴り声やタンカは言葉ではない、ということだけは、上は文芸評論、政治家の言説から、下はわれわれの日常のつきあいまで、もろもろを顧みて、肝に命じておく必要がある。

