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■読者の評価
おすすめ度平均
素晴らしい名作! おすすめ度
いろいろな小説、恋愛小説を読んできた。
これは名作ではないだろうか!?
久々の稀有な読書体験。
時を忘れて恍惚と読んだ。
再読に耐える現代文学の傑作。
これは名作ではないだろうか!?
久々の稀有な読書体験。
時を忘れて恍惚と読んだ。
再読に耐える現代文学の傑作。
忘了(ワンラ)! おすすめ度
私はとんちんかんな男である。とんちんかんなことを書こう。
私の印象に残ったのは以下の三点である。
一点目は、主人公が魯迅の住居跡を二度訪れたことである。
二点目は、丁寧に荷扱いをする若いドライバーが登場している点である。
三点目は、忘了(ワンラ)という台詞である。
ところで魯迅の随筆「藤野先生」によれば、魯迅は日本に留学していたおり、藤野先生という人物から、講義ノートの添削を受けていたことがわかる。その講義ノートの半分程度は、引越の際、引越業者の過失により散逸してしまったという。辻原氏はあるいは、魯迅の講義ノートが、そっくりそのまま残されていたならば! という思いを、荷扱いの丁寧な青年に託したのではないか、などと考えてしまった。中国と日本。その友好的な結びつきの先駆は、魯迅と藤野先生との間に生まれた師弟愛だった。中国と日本。その対立は、日中戦争、日露戦争、もっと、あるのだろうが、不勉強の私は、少なくとも今の私は知らない。しかし、作中の「忘了(ワンラ)」、忘れてしまった、という言葉には、これまで日中間に起きた歴史的な確執を、お互いに忘れてしまおう、それはできない相談かもしれない、しかし、忘れてしまって、新たな関係を、友好的な関係を築くべきではないか、という辻原氏の祈りが、願いが込められてはいまいか。などと読むのは、やはり私がとんちんかんなせいである。私は、過去の自分をさえ、忘れることのできない、卑小な男である。まったく、柄にもないことを書いてしまった。これは、いけなかった。ああ、私もまた、「忘了」とただ一言、そう言える強さを持ちたいものだ。
私の印象に残ったのは以下の三点である。
一点目は、主人公が魯迅の住居跡を二度訪れたことである。
二点目は、丁寧に荷扱いをする若いドライバーが登場している点である。
三点目は、忘了(ワンラ)という台詞である。
ところで魯迅の随筆「藤野先生」によれば、魯迅は日本に留学していたおり、藤野先生という人物から、講義ノートの添削を受けていたことがわかる。その講義ノートの半分程度は、引越の際、引越業者の過失により散逸してしまったという。辻原氏はあるいは、魯迅の講義ノートが、そっくりそのまま残されていたならば! という思いを、荷扱いの丁寧な青年に託したのではないか、などと考えてしまった。中国と日本。その友好的な結びつきの先駆は、魯迅と藤野先生との間に生まれた師弟愛だった。中国と日本。その対立は、日中戦争、日露戦争、もっと、あるのだろうが、不勉強の私は、少なくとも今の私は知らない。しかし、作中の「忘了(ワンラ)」、忘れてしまった、という言葉には、これまで日中間に起きた歴史的な確執を、お互いに忘れてしまおう、それはできない相談かもしれない、しかし、忘れてしまって、新たな関係を、友好的な関係を築くべきではないか、という辻原氏の祈りが、願いが込められてはいまいか。などと読むのは、やはり私がとんちんかんなせいである。私は、過去の自分をさえ、忘れることのできない、卑小な男である。まったく、柄にもないことを書いてしまった。これは、いけなかった。ああ、私もまた、「忘了」とただ一言、そう言える強さを持ちたいものだ。

