天の刻 (文春文庫)
作者 小池 真理子
価格 530 円
出版社名 文藝春秋
出版年月 2004/06
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■読者の評価     おすすめ度平均

やはり、いいですね。       おすすめ度
 やはり、小池真理子さんの本は、いいですね。この本は、緩やかな、しっとりした時間のなかで、アンニュイな空気に浸りながら読める大人の本ですね。。。とことん堕ちたら、その後にすがすがしい気分になれる感覚、というのがなんともいえない、凄さを感じました。「堕ちてみたい」という願望が、きっとだれもにあるんでしょうね。
 ちょとした哲学のようなものをいつも小池真理子さんの本に感じ、また、自分の生き方を問われるような・・・たぶんそれがある意味ものすごく官能的なんでしょうね。確かに、R35の読み物でした。
 ★が4つなのは、自分が弱っている時にはよ読めないようなヘビーな作品だと思うので、そこだけ★ひとつ減らしました。
 


夕暮れの恋       おすすめ度
40代の女性の恋を描いた短編集。文量こそ短いけれど、そこには40年以上を生きてきた女性の心や性が、ありのままに、特別な飾りも夢も付け加えず、そして涙を強調するわけでもなく、普段着の恋が描かれている。
「もう、いつ死んでもいい。この恋が最後の恋でもいい。」そんな女性の心情を実にうまく書いている。こんな心情を作品にして読み手の心をつかむとは小池真理子はさすがだなあと思う。
この作品は読んでいて切ない。どの恋にも夢や将来が描かれていないから。あるのは求め合う2人の心と体だけで、そこからは何も生まれて来ない。そしてどの物語にも片隅に見える「死」の影。ただし、それはつらく悲しいというものではなく、「そうなってもかまわない。」という満足感のあるものである。
この作品をそのまま受け止められるのは、やはりある程度の年代以上かなあと思う。


これではまりました。       おすすめ度
初めて読んだ小池真理子の本がこれでした。40代という危うい年代の女たちを、小池真理子という方は「死」という縦糸に「恋」という横糸を絡ませてとってもリアルに、シュールに描いてくれてます。篠田節子氏の解説で「この本をR35としたらいかがだろうか、、」との案に私も賛成です。大人の女の方に読んでいただきたい1冊です。

この本を読んだあと、すっかり小池真理子氏にはまり、何冊も読み始めました。