姫君 (文春文庫)
作者 山田 詠美
価格 490 円
出版社名 文藝春秋
出版年月 2004/05
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■読者の評価     おすすめ度平均

心の奥が擽られる       おすすめ度
初めて山田詠美の作品に触れてニヤついてしまった。最初のMENUの主人公が自分の性格と似ていて共感できる箇所にニヤついた。人に必要とされることが欝陶しくて本音を話さず心の内に留める、自らも何かを補ってくれて共感できる人にしか興味を示さない。面白いですが、考えが合わない分からない人にはヒドク後味悪い作品です。
姫君もチョイ似た作品ですが、こちらはMENUのような陰欝な作品ではない。ただラストは少し後味悪いです。
何かの作品に影響や入れ込む人は荒んだ気持ちになりますから、注意してください。


傑作。       おすすめ度
山田詠美の作品を初めて読んだのが表題の姫君。これだけは凄く気になって直感で購入した作品。私の直感は正解だった。とても切なく愛おしい気持ちが広がる。複雑な様で人の心はとてもストーレートで正直な一面を持つ。もどかしい程に言葉で上手く伝えきれない、そんな心の葛藤が丁寧に描かれていました。とても良い作品、やはり余韻が残ります。


私は彼女の文体が好きです       おすすめ度
“テーマは愛と死”

なんて言われると巷で流行の「純愛、死んだ恋人思い続ける」系かと思われますが、
まずそんなことはないです。
私はMENUと表題の姫君が好きです。
MENUの主人公の青年は世の中を斜めに見ているつもりが結局一番哀れな存在。
姫君はゆるゆるした感じがいい。とにかく雰囲気。
くさいセリフにも愛着が湧くってものです。
後はフィエスタもなかなか面白かった。独特の視点。



胸に刺さるもの       おすすめ度
この本のタイトルにもなっている「姫君」は、とても胸が痛い。ホームレスだった姫子と、その姫子を拾った摩周との目線で描かれたこの作品は、山田詠美さんの作品の中でも忘れられないものになっている。

「姫君」を読んで、私はなぜか後悔にも似た感情がわいてきた。「読まなかったら良かった」的なものではなく、まるで自分が姫子や摩周であったかのように、「あの時こうしてればよかった」そんな後悔だった。

テーマは「愛と死」

それはこんなに身近にあったものなんだと感じる作品。



「例外」の1冊       おすすめ度
AMYさんは大好きなんだけど、この作品は無理でした。
最後まで読みきることができなかった。
怠惰な感じと、「こんなことしちゃいけないでしょう」と
咎めたくなる内容があり、読後感が珍しく悪かった。
これを読んだ後しばらくの間は、彼女の作品から離れてしまいました。