南の島のティオ (文春文庫)
作者 池澤 夏樹
価格 470 円
出版社名 文藝春秋
出版年月 1996/08
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■読者の評価     おすすめ度平均

      おすすめ度
 池澤さんの書く児童文学。まあ、児童文学といっても大人が読んでも十分におもしろい。かんけつな文体と夢がひろがるファンタジー。典型的な児童文学的な要素に、池澤さんお得意の、熱帯の島国に神との接触、などをとりこんで、ロマンチックにしあげた一品。


読者の想像力をちくちく、ぴくぴく刺激する。       おすすめ度
南の島のホテルの息子、ティオ。まだ十代前半。
島の子供たちとのいつもと同じなのにいつでもわくわくして楽しい遊戯。
ホテルに寄る、考えたことも無いことを教えてくれる人達。
ティオの、世界が広がってゆくのに伴ってくる瑞々しい様々な感情がものすごくよく伝わってきます。
心をくるくる、くるくる動かされる本です。
「昔、天を支えていた木」が、どんな木なんだろう、本当に大事な木なんだ…と、色んなことを考えてしまえるから個人的に好きです。


魅力溢れる短編集       おすすめ度
 ティオはホテル経営者を父に持つ少年。周りには友達・島の人・観光客など大勢の人々がいて、その人たちとの関わりの中で多くの不思議な事件に遭遇する。ティオはそういう不思議なことに遭遇しながらゆっくり成長していくが、この不思議は島の人の日常生活を変えてしまうようなことはない、とても些細なものだ。
 美しい自然を持ち、だが一方で現代的な面も持つ著者独自の世界を舞台に、ティオが自分の周りで起きた10の「不思議」を語る。それらの話は単に面白いだけではなく、時に寓話的な部分も感じられる、とても不思議なものだ。
 ただ最後の「エミリオの出発」だけは他と違い、これから広い世界へと旅立つ子供達への餞のような趣がある。世界観は『マシアス・ギリの失脚』に繋がる部分もあるが、最後の部分が違うだけで印象はだいぶ違う。


私にも1枚、絵葉書を下さい       おすすめ度
南の島。というだけで、私達の心に思い浮かぶものがある。
青い空・白い雲、そして見渡す限り美しい海・・・

そんな島に住んでいる少年ティオ。
彼を取り巻く日々の生活からこの本は書かれている短編集。

不思議な力を持つ「絵葉書」は私もほしい!と思ったし、あまりここで紹介すると魅力が薄くなってしまいそうだから・・・
ちょっと心のつかれたとき、癒しを求めるとき、是非手に取ってください。
緑と青のさわやかな表装の文庫本。
さすが沖縄在住「池澤夏樹」さんの作品。



読みたいけど読み終わりたくない       おすすめ度
ティオ少年の出会う素敵な素敵な物語
プリミティブな不思議な体験の数々
心がきれいになるひと時

大好きな友達に恋人に・・・
読んでもらいたい一冊です。