カタコンベ
作者 神山 裕右
価格 1,680 円
出版社名 講談社
出版年月 2004/08/07
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    第50回 江戸川乱歩賞   受賞
リミットは水没するまでの5時間。 洞窟に閉じ込められた調査隊が危ない!「贖罪」の思いを胸に、単身、救助に向かった青年を襲う「殺人者」の恐怖。 史上最年少24歳3ヵ月!江戸川乱歩賞受賞作。

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■読者の評価     おすすめ度平均

これが受賞作?       おすすめ度
江戸川乱歩賞受賞作。期待しました。残念でした。
舞台はいつ水没するかわからない洞窟内。閉じ込められた一行の中に、秘められた思いを持っている者たちがいて・・・。魅力的な設定です。でも、閉じ込められているのに、なぜか閉塞感も水没するまでのタイムリミットが近づいてくるドキドキ感も全くなし。
大体最初から登場人物の区別が困難なほど、人物が描かれていません。なんだかまだ草稿段階の本を読んでいるみたい。もっと何とかなるストーリー素材だったのに残念。


ケイビングという素材自体は面白いのだが       おすすめ度
ケイビング(洞窟探検)という素材は新鮮だが、その内容は、過去に
傷を持つ男がウジウジするという、乱歩賞ではお馴染みの展開である。
まるで乱歩賞の応募規定になっているかのようで、何作も乱歩賞作品
を読んでいると、いい加減にしてくれと思いたくなる。
話自体は『ホワイトアウト/真保裕一』に似ていると思った。

洞窟探検というとなんとなくワクワクする。
題名は忘れたが江戸川乱歩の作品に洞窟を探検する話があって、
子供の頃ワクワクして読んだ記憶がある。

この作品にも確かにワクワク感がある。
それがこの作品の最大の売りだろう。
しかし、それ以上に、あまりにも荒削りというか未熟であり、
多くの欠点がある事も事実である。
ミステリーとして読まず、冒険小説として読んだ方が良いだろう。

素材自体は面白いので、書ける作家が書いていたら、もっと面白い話
になっていただろうという気がする。


TVのサスペンスドラマみたい       おすすめ度
盛り込みすぎたためか、TVのサスペンスドラマみたいな内容ですね。
・ケイビング経験のない女性をチームに入れる(主人公と絡む配役をそろえたいだけ)
・主人公が危険を犯して救助に行き、それなりの危機の後、あまりにもあっけなく合流する
・途中までどのような人がチーム員として加わるのか、知らなかった、などありえるの?
・遭難者の飼い犬が…
・安易な殺人動機
読みやすいのですが、一つ一つの出来事の突込みが浅くて、2時間のTVドラマを見ているような内容でした。


無理やりですね。       おすすめ度
ある意味、乱歩賞の歴史に残る作品です。
もちろん悪い意味での、ですが。
とにかくストーリーが無理やりで、
納得のいかないことばかりでした。


勢いは買うが…       おすすめ度
洞窟探検=ケイビング、そこを調べるケイビングダイバーという一般的にあまり知られていない世界を取り上げた視点は面白い。作品のスピード感もまずまず。ただ1つ1つの文が雑で、緊張感を削ぐ場面が目に付いた。序章にあたる部分が本文に相応しくないと感じたし、ニホンオオカミを使ったメリットもよくわからない。謎といえるほどの謎もなく、「ともかく読み終えた」という印象だけが残った。次回作に期待したい。