左手に告げるなかれ (講談社文庫)
作者 渡辺 容子
価格 700 円
出版社名 講談社
出版年月 1999/07
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    第42回 江戸川乱歩賞   受賞
「右手を見せてくれ」。スーパーで万引犯を捕捉する女性保安士・八木薔子のもとを訪れた刑事が尋ねる。3年前に別れた不倫相手の妻が殺害されたのだ。夫の不貞相手として多額の慰謝料をむしり取られた彼女にかかった殺人容疑。彼女の腕にある傷痕は何を意味するのか!?

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■読者の評価     おすすめ度平均

女性作家らしい       おすすめ度
とても読みやすいです。裏を反せば、ひねりがないという事ですが。でも緩急はあるので、ダラダラした文章が続いてはいません。タイトルの意味がわかった時にはジーンときました。心に受け止めておこうと思いました。


うーん       おすすめ度
乱歩賞受賞作という冠で買ったのに…
つまらなかったです。
別段読みにくい文体ではないし、読むのは苦ではないのですが
抑揚が全くないので、感動することも感嘆する部分もない。
結局作者のメッセージというか
なにが言いたいのか分からない。の一言につきるのではないか思います。
乱歩賞受賞作がここ何年も、社会派のものばがり続いたせいもあるのかもしれませんが、
読み終わった後、『で?』と言いたくなります。
コンビ二のスーパーバイザーという職業についての表現も中途半端だし。
最大の謎であるはずの『右手』というキーワードも、
最終的には、そんなつまらないこと?という感じだった。
まあ途中登場する右手についての聖書の記述は、
なかなか読ませるものがあったかもしれないけれど。
全体としては、おすすめはできないです。


結構面白い       おすすめ度
スーパーの覆面警備員という小説ではなかった設定がいい。
読者の評判は芳しくないようだけど、これはこれでありと思う。
ただ、ラストの変装はいただけない。
ミッションインポッシブルのトムクルーズを思い出してしまった。w


サクサク読めた       おすすめ度
面白かったけど・・・ヒロインの仕事の場面以外は現実味がなさすぎ!
一番の疑問は、見ず知らずの家にいきなり訪ねて行って、どうして皆が皆、ぺらぺらと話してくれるのか。友達みたいになったり・・ありえない。
それと、フルタイムで勤務しているのに、事件を調べたりする時間なんか取れないよなあ、とあまりの非現実さに辟易・・。
冒頭の新人保安士の存在も疑問。
思ったのは、やっぱり宮部みゆきは天才なんだなあ、ということ。
難解ではないのでサクサク読めたのはよかったです。
ありえねえ!と、自分で突っ込みながら読むと楽しいかも。



安っぽい       おすすめ度
最初は故伊丹十三映画風の業界内幕ものかなと思い、期待して読んだのですが、
面白かったのはそういった部分だけで、ミステリーとしても小説としても期待はずれでした。

なんせ、
仕事そっちのけで、元不倫相手の妻の変死を調べるヒロインの心理がさっぱりわからず、
それを見逃すどころかむしろ応援する上司が怪しすぎで、
約10年前の作品だというのに、ここ20年は聞いたことないような死語の連発が気色悪く、
漫画かアニメのようにやたらどもる台詞が気に障り、
漫画やアニメのようなキャラクター造形にこのままの人物なわけがないと思ったら、
そのままの人物でありなおかつ犯人であることには意外性がなく、
盛り上がらないクライマックスに失望し、
ルパン三世もどきの変装に失笑しました。

名探偵コナンだの金田一少年だの方がまだマトモそう?