直線の死角 (角川文庫)
作者 山田 宗樹
価格 580 円
出版社名 角川書店
出版年月 2003/05
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    第18回 横溝正史賞   受賞
企業ヤクザの顧問も務めるやり手弁護士小早川の事務所に、新婚早々の夫を交通事故で亡くした女性が訪ねてきた。加害者側の損保会社と示談交渉をしてほしいという依頼である。高額の成功報酬と、生命保険もかけていなかった美しい未亡人に惹かれ、小早川は彼女の代理人となる。早速、現場を見に出かけた彼は、加害者の言い分と異なる証言を入手し、不審なタイヤ痕をも発見した。簡単な事故処理と思われたこの事件、どうも裏がありそうだが…。

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■読者の評価     おすすめ度平均

ミステリ、恋愛ともに中途半端       おすすめ度
ミステリの要素と恋愛の要素、両方をうまく取り込んだ作品で最後まで一気に読んだのだが、両方にこだわった結果、どちらも少し中途半端になってしまったのではないか。ミステリの方は途中から犯人の思惑が分かり予想通りの展開になっていったので臨場感が足りなかったし、恋愛の方は途中でひろこの身に降りかかる不幸は強引で必然性がないような気がするし、なぜひろこを好きになったのかその過程もあまりなかった。それでも、交通事故をめぐる逸失利益と1.2秒の空白など、事故の検証は楽しめた。


デビュー作ですものね       おすすめ度
面白かったですよ。すらすら読めましたし・・。
でも、ストーリー展開が早いから仕方ないのかもしれないですけど、
ひろこを好きになっていく過程が描ききれていないというか・・。
まあ、恋愛小説じゃないから減点するほどではないけど、ひろこは
この小説のキーパーソンなんですからもう少し描いて欲しかったですね。
32歳のひろこを「おばさん」として描くところはちょっと時代錯誤に思えましたね。平成9年の作品でしょ?その点はいまどき何いってんの?と30代の私は思いましたけど・・。


ただ単純に面白かった!       おすすめ度
「きらわれ松子の一生」を読んだ後の、私にとっての二冊目です。

決して文章が上手いとは思えません。
内容が複雑なわけでもありません。
どっちかというと陳腐な表現・ネタが多いです。

でも、そんなマイナス面を吹き飛ばすスピード感!
登場人物の漫画のような性格付けと、ゆたかな感情表現。

ハードボイルド?ミステリー?サスペンス?ラブロマンス?!
どの枠にも入らずに、どの枠にも当てはまる。
そしてじんわり泣ける一冊。

最初の10ページで惹きこまれて、最後の1ページまで一気に読みました。
面白かった!!



続きが読みたくてしょうがない       おすすめ度
山田 宗樹さんの「聖者は海に還る」をこの前読んで、
とっても面白く、一気に読んでしまいましたが、
今回も先が読みたくて、あっという間に完読です。

山田さんの作品は、テンポがあって読みやすく、
人物像もすぐにイメージできるため、頭の中で
物語がどんどん進んでいきます。

そして、謎が解き明かされていく「疾走感」がたまりません。

ある程度読みすすめると先が推測できる部分もありますが、
わかっていても最後まで面白く読める作品だと思います。

時間のある時に読まないと、
続きが読みたくてしょうがないと思いますよ。



またもや一気読み       おすすめ度
天使の代理人、聖者は海へ還る、に引き続き、引き込まれてしまいました。
著者は単なる交通ミステリーを書きたかったわけではなく、生命の
軽視に対する警鐘がストーリーに盛り込まれているように思います。
天使の代理人では胎児の生命、聖者は海へ還るでは人間の心。ストー
リーの面白さを楽しみながら、きちんと著者の主張も届くという素晴ら
しい小説です。

女性の描き方がどうもワンパターンかなーという点でマイナス1です。
30過ぎたらオバサン扱いってのはいただけないです。