首挽村の殺人
作者 大村 友貴美
価格 1,365 円
出版社名 角川書店
出版年月 2007/07
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    第27回 横溝正史ミステリ大賞   受賞
岩手県の雪深い村・鷲尻村の診療所に、東京から医師・滝本志門がやってきた。しかし、滝本の着任以後、村では謎の連続猟奇殺人事件が起こり…。第27回横溝正史ミステリ大賞受賞作。21世紀の横溝正史がここに。

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■読者の評価     おすすめ度平均

結構面白く読んだな       おすすめ度
なかなか酷評なようですが私は良かったと思いますよ。確かに足りない部分は多いし熊退治のほうが目立つ。とは思うんですが、あのマタギのじいちゃんは好きですね。すごく格好よかったです。
他のキャラももう少し掘り下げれたらうれしかったですね。これからの作品を期待したいです。


「首挽村」は必要だったのか?       おすすめ度
最早、現代には、横溝正史が書き連ねることのできる世界はないのか・・・。
犬神家の一族、悪霊島、本陣殺人事件・・・。
集落に澱となって残る、因習という設定は、十分に横溝を彷彿させるが、

・・・伝わってこない。

著者の筆力のせいなのか、
また、二桁平成の世のせいなのか、
わからない。

一方、本格ミステリーという意味では、横溝的ではある。
だが、後半部分を成り立たせるために、
首挽村は必要だったのか・・・。
必然性がわからない。

中央から離れた集落が設定として必要だったのだろうか、
東京・・・それも下町でも、この物語は完成したような気がする。
それも、もっと横溝的に・・・。

前半部分の物足りなさは、
全体のプロットに少なからず影響がでている。

前半部と後半部が有機的につながり、
昇華していたらと思うと、
ちょっと残念な作品ではある。


地味につまらない       おすすめ度
おどろおどろしい表紙や帯のあおり文句に惹かれて購入しました。
横溝文学を現代に再現させた!などと言われるものの本家とは力量が違いすぎます。
登場人物に対して感情移入が出来ないというのもマイナスですし、村に伝わる言い伝えになぞらえての殺人にも恐怖感・猟奇感がわきません。殺人事件より熊出没の方が大事件の扱いになるのはいかがでしょうか?
犯人の自白シーンはただ不快なだけでした。こんなに思慮が浅くて身勝手な馬鹿犯人はなかなかいません。購入を検討されるなら、古本か文庫が流通するのを待つべきです。


横溝?       おすすめ度
横溝の匂いが味わえるという宣伝文句に期待したのですが、それほどでもなく。
小説そのものも、巻末の選評にあるとおり人物の書き分けが今ひとつで
新人さんだから仕方がないといってしまえば、それまでなのですが
私には、少々期待はずれでした。