きょうのできごと
作者 柴崎 友香
価格 1,365 円
出版社名 河出書房新社
出版年月 2000/01
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■読者の評価     おすすめ度平均

あなたの話       おすすめ度
端的に言ってしまえば、ヤマなし、オチちなし、イミなしな小説だと思います。でも、誰にでもある経験を一つの話にしているところが面白いと思いました。特に、現代の小説にはどこかで頭のおかしな人物を出したり、非現実的な状況を作らなければ気が済まないような雰囲気があるなかで、このような「日常」を扱った小説は貴重だと思います。


何もないけど良かった♪       おすすめ度
〜同じ関西で、主人公達とも年代が同じでめっちゃ共感できました。
映画も見たけど、本当に何のことない一日の流れが良かったです。
まきちゃんけいとがかわいくてかわいくて・・・・。
〜〜
みんな同じ場所にいるのにそれぞれ思う事は違う、思う人は違う、そんなあたり前の事なんだけどなんか切なくて、読み終わった後はちょっと切なくなり、この主人公達がうらやましく思いました☆
本と一緒に映画も一緒に見るのもおもしろいと思います☆
私は本もDVDも買っちゃいました♪〜


特別ではない日。       おすすめ度
学生時代。私はもう、ふた昔以上前に終えてしまったのですが、なんとも語り口が心地よくて、あの頃のことが、さあっと脳裏に蘇ってきました。三月二十四日と三月二十五日にかけての、ある時間を起点として、けいと、真紀ちゃん、中沢くん、かわちくん、正道くんの順に、それぞれが語り手として“きょうのできごと”を語っていくのですが、5人が友人だったり恋人どうしだったりするのでゆるゆると話がかぶっていたり、人間関係がかぶっていたりして、透けた薄い布地を重ねたような部分があっておもしろかったです。

京都弁とも奈良弁とも神戸弁とも違う、大阪弁が耳に快くて、ほわほわとした気分になりました。酒を飲む、恋をする、無茶をする・・・学生時代は夜中も活動時間でした。軽妙な会話が、できごとをなぞっていくだけなのに、それぞれの「思い」がじんわりと伝わってきて、とってもよかったな。

私事ながら、つい先日8年ぶりに学生の時の友人に会うことができて、実に25年ぶりに、懐かしい町を歩いてきたのです。当時もボロだった下宿なのに、そう古びた感じもせずそのまま残ってました。時が止まったかのように。そんな事の後だったせいもあるのかもしれませんが、『きょうのできごと』は、私には、懐かしいような感で迫るものがありました。そして、こんなに安らかな気持ちになるのは、きっと、けいとや中沢くんたちの素直なα波が私に届いたからでしょう。特別ではない一日が、とてもいとおしい、そう思いました。



うん、よい。       おすすめ度
作者の視点と、「きょう」という一日の中でのそれぞれの「思い」や「想い」が暖かく展開していく。
「きょうという日はいつから始まっていつ終わるんだろう」てな曖昧で平和〜な疑問って、よく仲間とお酒飲んで朝の5時頃にフラリと帰る道で思ってたりしてたから、なんか共感出来た。

昨日の夜だか今日の朝だか、なんか境目が分かんなかったけど、もう「一日」ってゆう時間が始まってるときって、ありますよね。
そんなボヤッした小さなことを、この著者は綺麗にかわいくそして暖かく、物語にしていると思いました。



いつもとおなじおおさか       おすすめ度
まずは映画化決定おめでとうございます。
田中麗奈さんと妻夫木聡さんのコンビで大阪弁でやるそうです。

いわゆる劇的な変化はなくただなんとなく始まって終わるストーリです。
5本のストーリーからなりますが、独立しているわけではなく
ちゃんと一本のお話になっています。

登場人物のそれぞれの視点は必見です。

公園の木陰で午後のんびりと読む本です。
読み終えたときにはきっとほのぼのとした気分になれるでしょう。