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■読者の評価
おすすめ度平均
「愚者」であることを達観するということのむずかしさ。 おすすめ度
著者は、白百合女子大学フランス語学科卒、という経歴が、この本に色濃く表れている。青春小説のような現代世界に伝統的なキリスト教神話世界を合致させ、展開していく物語には、女性の聖的な言語世界と、瀟洒な匂いが滲んでいる。プレシオジテ、ビュルレスクに垣間見られるフランス文学の独特の表現、加え、明確に「デュラスの模倣」と思える作品であった。しかし残念なのは、聖書の言語を変化させた語り口で、その世界観を表現する(「論理」で以て体現する)際に、「世界の終わりに匹敵する一人」の「愚者」である主人公の世界であるからこそ、物足りなさを感じてしまうのであり、それを前提に描くならば、もう少し、不幸であること、愚者であること、乃至女性言語の紙切れのような薄っぺらな独白を、深めることが可能であると思う。読後、先見の明を感じたものの、「実験的」なイメージや凡庸な比喩、混沌とした疑義を拭うことには至らない。
表紙と中身のギャップは大きい おすすめ度
溢れる笑顔が可愛い幼い女の子の表紙に惹かれ読んだ
正直、読書に費やした時間が惜しくなった
この手の作品を文芸家辺りは絶賛するのかもしれない
が、こういう発想の世界で生きる女の子って世間にいる
ただその子たちは、街中で他人の肩に手をあてて
宇宙や神について論じているが・・・・・
正体不明の嬰児アンナに侵食される女の子が主人公の小説です
そういうのが好きな人、そういう感性を絶賛する人
存分に深読みして考察して下さい
正直、読書に費やした時間が惜しくなった
この手の作品を文芸家辺りは絶賛するのかもしれない
が、こういう発想の世界で生きる女の子って世間にいる
ただその子たちは、街中で他人の肩に手をあてて
宇宙や神について論じているが・・・・・
正体不明の嬰児アンナに侵食される女の子が主人公の小説です
そういうのが好きな人、そういう感性を絶賛する人
存分に深読みして考察して下さい
世界の終わり? おすすめ度
本書の帯に「聖なる愚者の物語」などというキャッチコピーが付せられているが、実は作中にそのような者は一切登場しない。
この小説は枠組みとしては、学校を舞台とした福音書のパロディである。
すべてが嘘だという前提で語られているが、聖書の文体を採用することで、嘘そのものが「異化」されている。
瞬間・・・
ぎょっ、
と、する。
この小説は枠組みとしては、学校を舞台とした福音書のパロディである。
すべてが嘘だという前提で語られているが、聖書の文体を採用することで、嘘そのものが「異化」されている。
瞬間・・・
ぎょっ、
と、する。
この小説には「真なる偽者」が溢れていて、裏を返せば、現実もそのような構造で成り立っているのだ、ということをあますところなく証明しているように思われる。
が、しかし、例外は本書の題名でもある最後の短編で、これは読むのが大変に難しい。
随想というか、心境小説というか、そういう一人称「私」の回想スタイルで書かれているのだが、ここには明らかに作者鹿島田真希の新境地がある。
より正確に言えば、その新境地が文学作品として展開し始める以前の、黎明期的混乱だ。
これは「世界の終わり」ではない。

