夏休み
作者 中村 航
価格 1,365 円
出版社名 河出書房新社
出版年月 2003/06/11
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■読者の評価     おすすめ度平均

ぼくのなつやすみ       おすすめ度
義理のお母さんが僕と絡んでいくような展開を勝手に予測してしまいましたが、
ぜんぜん違いました。

思えば、夏休みはゲームざんまいだった。
スマッシュブラザーズはやったことないけど、
マリオカート、通称マリカーは4人でよく対戦した。
TVゲームを描写した文に出会ったのは、はじめてだったのですが、
そこがすごく、こう、童心を掻き立てられました。
そして、この本全体が、ロールプレイングゲーム、通称RPGのような気がしてならなかった。



義友達は面白いが・・・       おすすめ度
第一作「リレキショ」同様、ここに登場する人物間の人間関係が不思議である。
マモルとユキの夫婦と、ユキの友達である舞子と吉田君夫妻。
嫁の友達の旦那であるから義友達の関係と勝手に決めた、マモルと吉田君。
この二組の夫婦と、義友達の微妙な関係は面白い。

突然の吉田君の家出。
そして、そんな吉田君とマモルがとある事情で二人で草津温泉へ行くことになる。
友達でもない“義友達”の関係の二人旅は、なかなか味わえないものだろう。
普通、そんな関係のものが二人きりで旅行することはない。
私もそのような経験はないので、その件は面白い。

その後、吉田君の家出の落とし前をゲームでつけるところは、陳腐すぎるので面白くはなかった。
結果はわかっているとはいえ、ゲームで落とし前とは少し軽すぎる。

前作「リレキショ」のガソリンスタンドの店員を意識した登場人物、レンタカー屋の工藤さんは、前作ほどのアクセントはなかったし、リカのママも中途半端な登場人物だった。
中村航の書き方は、淡々として彼自身の味が感じられ、私は好きである。
しかし、今回は「リレキショ」同様の不思議な人間関係を描くにしては、ストーリーに深みがなく、上手く描ききれなかったと思う。


もうひとつの夏休み       おすすめ度
僕たちと同じ時期に結婚したユキの友達の舞子さんと吉田くん。
吉田くんの家出がきっかけで、それぞれの夏休みが大きく動き出す。
男同士の温泉旅行、行く場所ごとに届く電報、妻たちからの果たし状。
「離婚するときは一緒にしよう」の約束が僕の心を焦らせて…。
夏の午後がみせる一瞬の静けさや、
水まきのあとに感じる夕風の涼しさにも似た幸福感が
じんわりと心に満ちるさわやかな小説。

さらさらと読みやすいのに、胸いっぱいに広がる読後感。
この作者の他の作品にも通じることですが、
「たった一冊でこんなに満ち足りた気持ちになるなんて!」
と驚かされます。
すばらしくお茶を淹れるのが上手い義母、マリオゲーム、
ケータイやメールではなく電報や果たし状など、出てくる物事も絶妙。
体温が伝わってくる小説です。


脱力系純文学       おすすめ度
 「ぐるぐるまわる滑り台」や「リレキショ」のような、鋭角的なテーマはない。まっとうな社会人の、でもまだ若い夫婦の、ままごとのような日常が描かれている。はじめから人生のベテランでいる人なんていない。最初は誰でもままごとから始めるのだ。
 マリオのテレビゲームが大きく題材として取り上げられていて、そこで雰囲気がつかめるだろう。バイオハザードやストリートファイターズのようなリアリティーがなく、シミュレーションやRPGのような別世界でもなく、なんだかまがいものみたいな対戦ゲーム。
 この生き方でいいのかどうか自信のもてない、でも至極まっとうな若者達の物語だった。


表紙の絵の人間はどうもねぇ・・       おすすめ度
なんだか、主役の妻が吉田くんを妙に評価?してるところで
読んでいて勝手に嫉妬を覚えていました(主役の気持ちになって)
主役もそういう気持ちなんだろうな、ちょっと嫉妬やドロドロ展開が
待ってるんだろうなと思いきや
そんなのは無粋で そんな読み方をしていてごめんなさい、
っていう感じでした

スマッシュブラザーズが出てくるのが笑えた
なんでそのゲーム出すなんてこと思いついたのw
うまいですね