青空感傷ツアー (河出文庫)
作者 柴崎 友香
価格 494 円
出版社名 河出書房新社
出版年月 2005/11
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■読者の評価     おすすめ度平均

すごいです       おすすめ度
 まず、文章は手放しで褒めましょう。江国香織系というか、とにかくまったりとしていて、読んでいて非常に心地がいい文章で、もうとにかくうますぎる。
 微妙な感情の表し方と、目が覚めるような風景描写、主人公がときどきぽつんともらす何気ない心理、関西弁の会話、すべての要素が怖いくらいに綺麗に統率されていて、この人の作品を彩っている。
 たしかね、『音生』というキャラクタは最初むかつくのだが、読んでいるうちになれるというか、しだいにそのうざさが消えていく。たとえば、こんな描写。

「永井くんに会いに行こう」
 それは、自分がものすごくいいことを思いついたので絶対に褒められるはずだと思っているような笑顔だった。

 前後の文脈がわからないので、このシーンのすごさがわからないと思うけれど、ぜひ自分で手に取って読んでほしい。これはね、もう反則です。とにかく、『小説』が好きな人すべてにおすすめ。


とにかくナチュラル       おすすめ度
やっぱり、いい。
この人は、もっともっと評価されてもいいんじゃないか、と、いつも思う。
とにかく読みやすい。ナチュラルな関西弁が、心地いい。

作中人物、音生(ネオ)の美しさを評する主人公の感覚に共感。
美しいものは、美しいんだから、仕方ない。