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■読者の評価
おすすめ度平均
野性的なバランス感覚 おすすめ度
野性的な小説だ、と思いました。それも学校という閉鎖的な場所を舞台にしているにも関わらず大きなジャングルを舞台にしているのではないかとふと錯覚してしまうほど、野性的でした。とんがっていて、近づくものを打ち落とすという強い意志も感じます。
三島賞を受賞した鹿島田真希の文藝賞を受賞したデビュー作は、一言前衛という言葉が似合うのではないかと思います。ポップ調の文体に、裏返ったりさかさまになったりと落ち着かない構成。それら含めて、とても楽しく読めたと思います。
ただ、文章にはいちいち引っ掛かりを覚えるところがあったり、物語としての完成度はほとんどなかったりと大きな欠点も多いです。また、物語の意味がイマイチつかめないのは良いとしても、例えば笙野頼子のように作者がわかっているという安心感が、この『二匹』という小説にはないと思います。アンバランスな物語を支えるバランス感覚が欲しいものです。
三島賞を受賞した鹿島田真希の文藝賞を受賞したデビュー作は、一言前衛という言葉が似合うのではないかと思います。ポップ調の文体に、裏返ったりさかさまになったりと落ち着かない構成。それら含めて、とても楽しく読めたと思います。
ただ、文章にはいちいち引っ掛かりを覚えるところがあったり、物語としての完成度はほとんどなかったりと大きな欠点も多いです。また、物語の意味がイマイチつかめないのは良いとしても、例えば笙野頼子のように作者がわかっているという安心感が、この『二匹』という小説にはないと思います。アンバランスな物語を支えるバランス感覚が欲しいものです。

