有頂天家族
作者 森見 登美彦
価格 1,575 円
出版社名 幻冬舎
出版年月 2007/09/25
Amazonの詳細ページへ
    本屋大賞 2008年   受賞
第20回山本周五郎賞受賞第一作!著者が「今まで一番書きたかった作品」と語る渾身の作。偉大なる父の死、海よりも深い母の愛情、おちぶれた四兄弟……でも主人公は狸?! 時は現代。下鴨神社糺ノ森には平安時代から続く狸の一族が暮らしていた。今は亡き父の威光消えゆくなか、下鴨四兄弟はある時は「腐れ大学生」、ある時は「虎」にと様々に化け、京都の街を縦横無尽に駆けめぐり、一族の誇りを保とうとしている。敵対する夷川家、半人間・半天狗の「弁天」、すっかり落ちぶれて出町柳に逼塞している天狗「赤玉先生」――。多様なキャラクターたちも魅力の、奇想天外そして時に切ない壮大な青春ファンタジー。

  この著者の他の作品を検索する

著者名をクリックすると、この著者の他の作品を検索することが出来ます。

書名か表紙写真をクリックすると、 Amazon.co.jp の詳細ページに移動できます。

商品を購入する際は、移動先の Amazon.co.jp の購入ページにて、商品価格・在庫の有無や納期をよくご確認のうえ、お手続き下さい。



■読者の評価     おすすめ度平均

「面白きことは良きことなり!」ですが…       おすすめ度
最初、タイトルを見た時、昔、小林○星さんあたりが父親役で出ていたどたばたホームドラマのような内容を思い浮かべていたのですが、ページを開けた時に出てきたのは「狸」そして「天狗」!
要するにファンタジーなのですね。

この小説の場合、序盤、著者の言葉遣いの面白さを感じたため、物語自体にも、「落語」を聞いたときのような、腹の底からわき上がるような笑いが出てくるような面白さを期待していたのですが、残念ながら、ストーリーに全くのめりこめませんでした。
ようやく先が気になりだしたのは、全七章中、第六章の終わりあたりから。
それでも結末は家族の温かみはあったけど、唸るほどの面白さは感じることはできませんでした。


『有頂天家族』寸評       おすすめ度
大学教授だった天狗は落ちぶれて、彼が育てて天狗飛びの術を授けた美女は自在に生き、狸の兄弟同士が妻や子供たちを巻き込み、変幻自在に人間に化け怪物に化けて京都の街に騒動をおこす。四字熟語やら諺(ことわざ)やら文語調の言葉やらが乱れ飛んで、限りなく面白く教養を高めてくれる。京都の地図を片手に、もう一度読み返したくなること必定。著者は京都大学農学部出身の学者兼作家。続刊が待ち遠しい。


狸、天狗、人間という三つ巴の関係       おすすめ度
主人公が狸という奇想天外な発想もおもしろかったが、狸、天狗、人間という三つ巴の関係の中でも、狸同士の確執、狸と人間の愛情物語、狸と天狗の戦いなど、見所が満載でとてもおもしろかった。特に、最後の狸のリーダー偽右衛門を決める会合と、人間界の集まりである金曜倶楽部による狸鍋の乱闘の様子は非常にテンポがよく、手に汗握る展開でおもしろかった。


いい感じ       おすすめ度
これまでの作品に比べ、森見節が薄まったと思われる向きもあるかもしれないですが、この作品によって森身氏作品はより一般的な(ファンタジー好きの)人々に受け入れられやすくなったのではないかと思います。
『太陽の塔』が△、『夜は短し歩けよ乙女』が○という個人的評価をくだした私の先輩(女学校・・もとい女子高出身)は、『有頂天家族』は◎!!面白かった!!と言い放っておりました。こういう評価がついたのは、たぶん今まではどろどろした男汁的要素が強烈すぎ、森身氏が生来持ち合わせているかわいらしさ、可愛いもの好きという面がは見えにくかったのかも・・。
それぞれ毛色の異なる(比喩です)4兄弟の魅力によって一般女子読者を獲得し、更なるブレイクを心から願っております。


森見にしてはあっさりしたドタバタ       おすすめ度
いかにも、本屋大賞にノミネートされそうな一般受けしそうなお話でした。
恩田陸のドミノのようなドタバタですけど、たぬき、天狗、人間の三つ巴といった意外性や、家族愛、兄弟愛、京都が舞台、といった点で、もっと赴きもあって面白かったですが。

個人的には、きつねのはなし、走れメロス、四畳半神話体系の方が好きですが、好みの問題です。でも、有頂天家族はマニアックな森見ファンには物足りないかも。


森見さんの作品はいつも京都が舞台なのに、なぜか関西弁はでてこないですね。
どうしてでしょうね。
出町ふたばの豆餅はいつもでてきて、食べたくなります。