蒼火
作者 北 重人
価格 1,600 円
出版社名 文藝春秋
出版年月 2005/11
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    第9回 大藪春彦賞   受賞
江戸で相次ぐ商人殺し。彼らは皆、死の直前に、間もなく大きな商いが出来そうなことを周囲に話していたという。一太刀で相手を絶命させる、そのあまりに鮮やかな手口。まるでそうせずにはおれないように、人を殺め続ける下手人ははたして誰なのか―。若き周乃介が事件を追う。

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■読者の評価     おすすめ度平均

緻密な時代考証に脱帽       おすすめ度
 江戸の闇の中で連続して起こる辻斬りの謎を追う周乃介。時代小説です。池波作品よりも綿密な時代考証が命かも。特に江戸の夜、闇の道筋の描写が迫真です。
 ただ、登場人物それぞれが曰くつきの過去を持っていて、奥歯にモノがはさまったように思わせぶりすぎる嫌いがあります。個人的には常磐津のお師匠・市弥姐さんが、気風がよく色っぽくて素敵です。なるほどね、と思わせるストーリー展開は本格的時代小説と呼ぶに相応しい作品です。しかし、文章が重くて暗いんだな。同じ周乃介のシリーズがあるようですが、多分読まないだろう・・・。


時代小説の楽しさにあふれた傑作       おすすめ度
間違いなく時代小説の中心的作家になるであろう、北氏2冊目の長編小説。
江戸の雰囲気が実に良く伝わってくる確かな時代考証に、まずは感心した。
読み進むにつれ、活劇あり、ミステリーあり、恋あり、とぜいたくな面白さにあふれた展開にうれしくなった。
最後のページまで、手に汗握ること間違いなし。
傑作である。