犯人に告ぐ
作者 雫井 脩介
価格 1,680 円
出版社名 双葉社
出版年月 2004/07
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    第7回 大藪春彦賞   受賞
    本屋大賞 2005年   受賞
犯人よ、今夜は震えて眠れ-。連続児童殺人事件。姿見えぬ犯人に、警察はテレビ局と手を組んだ。史上初の劇場型捜査が始まる! 『小説推理』連載に加筆、訂正して単行本化。

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■読者の評価     おすすめ度平均

「逮捕はもう時間の問題だ。逃げようと思うな。今夜は震えて眠れ」       おすすめ度
 幼児誘拐事件の身代金受け渡しの現場で犯人を取り逃がした事により人質を殺害され、なお記者会見の場で失態を犯し地方へ左遷された神奈川県警元警視・巻島史彦!

 かつての上司であった警視監・曾根要介の引き抜きにより、川崎男児連続殺害事件――通称“バッドマン”事件――の特別捜査官を任され、テレビを通じて“バッドマン”との劇場型捜査の攻防を描いた警察小説である。

 昨年、WOWOWが新たに立ち上げた劇場用映画レーベルの第1弾作品として映画化(監督:瀧本智行、主演:豊川悦司)により、公開 (07.10.27) されて話題を呼び、私自身も映像から本書を手にした次第である。2005年の大薮春彦賞や週刊文春や週刊現代でも1位に輝いた本書は大変読み応えのある力作であり、十分に堪能した。

 主人公・巻島や上司・曾根以外にも巻島の腹心であるベテラン刑事・通称“津田長”こと津田良仁(映画では笹野高史氏が好演!)や同じく巻島を信頼する部下・本田明広、キャリア組で曾根警視監の甥にあたり、腹に一物のある刑事総務課長・植草壮一郎(映画では小澤征悦氏が憎々しげに熱演!)など一癖も二癖もある登場人物たちが一つの事件のなかで錯綜する展開が面白い(特に捜査情報を元恋人であり、ライバル局の女子アナである杉村未央子に漏洩する植草課長に対し、巻島・津田・本田の3人が罠を仕掛けるところが秀逸であり、また植草が映画ほどあざとくないのも印象的)。

 最後に犯人を追い詰める巻島のテレビ発言のシーンが印象に残りました。


「逮捕はもう時間の問題だ。逃げようと思うな。失踪した人間は真っ先にマークする。今夜は震えて眠れ」



犯人よ、今夜は震えて眠れ       おすすめ度
「犯人よ、今夜は震えて眠れ」
見出しに書かれたこの言葉に惹かれて読んでみました。マスコミを利用しての犯罪捜査。警察内部での障害。様々な思惑が交錯する中で、ただただ信念を貫いて捜査を続ける巻島管理官。
警察組織の描写も細かくてその分野に興味がある人にも面白く読めるかと思います。
文章量は割と多めです。
でも読んでみる価値はあるかも。

映画化もしていますが、映画を観るよりは原作本の方が面白いと思いました。


劇場型捜査という新しい形       おすすめ度
劇場型捜査という新しい形での犯人に対する呼びかけ、そこからの証拠採取だけでなく、マスコミとのやりとり、女性の気を惹くための捜査情報の漏洩等、細かい点も描かれていてとてもおもしろかった。読んでいて全然飽きず一気に読んでしまった。ちょっと残念だったのがダメ刑事小川の出番だった。ちょっとしか出ていないにも関わらず最期の最期で重要な役回りを演じていたが、その布石がちょっと足りない気がした。


文句なく星「6つ」です。必読。       おすすめ度
単行本が刊行されたのが2004年の7月、もう3年も前のことらしい。
文庫化もされ、映画化も決まり、売れに売れているらしい本作品。
いまさらながら、一気に読ませて頂いた。

以前に氏の著作『火の粉』を読んだ時点で、ストーリーテリングの
上手な作家さんだなあという印象があり、この作品でもその上手さが
なお一層際立っていた。
文句なく星5つ、いや、星6つにさせて頂きたい。面白すぎる。

「劇場型犯罪には劇場型捜査を」
主人公である捜査官巻島と、姿の見えない犯人=自称「デッドマン」。
単なる二人の対決を描いただけではなく、つまるところ、
巻島 vs 上司の植草課長、vs 曾根本部長、vs 画面の向こうの視聴者、
vs 6年前の因縁。

巻島を中心としたそんな対決軸が、ときにゆっくりと、
ときに急流のごとく展開されていく。
そして「脇役」と簡単に表現してしまうには惜しい魅力的な
登場人物の面々。
巻島の家族も然り、忠実な部下である本田や津田長、
引きのいい「チョンボ」こと小川かつお。
彼らが、この決して短くはない物語を存分に演出してくれる。

久しぶりに、読み終えた瞬間にもう一度読み返したくなる
本に出会った。ここ数年で一番の傑作。
トヨエツが主役を張るらしい映画も是非見てみたい。

このレビューを読んでいる貴方に告ぐ。必読。


面白かった!       おすすめ度
雫井氏の作品ははじめて。
映画化、単行本化などでザワツキはじめ、読んでみたのですが、読みやすく展開も速く、1日半で読みきりました。
さっくりとした書き方なので、クライマックスをもっと表現してほしかったけど、最近読んだ小説ではベスト!
とよえつさんえをイメージして読みましたが、はまり役ではないでしょうか。映画も期待。