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■読者の評価
おすすめ度平均
人間の心情がよく書けている作品 おすすめ度
はじめてこの作家さんの本を読みました。
話のなかでの小説部分の挿入のように入っている話は
小説なのか現実なのか分からなくて、戸惑いましたが、
その小説部分の話に込められたヒントと現実部分に込められた
ヒントによって謎が解き明かされていくと、なるほどと納得
させられました。
登場人物の周囲に対する考え方や気持ちの捉え方、さらに
それぞれの心情の食い違いが、すごくよく書けていると思いました。
最後に話がつながるところでは、殺人を犯した人物の
心理にゾクっとさせられました。
話のなかでの小説部分の挿入のように入っている話は
小説なのか現実なのか分からなくて、戸惑いましたが、
その小説部分の話に込められたヒントと現実部分に込められた
ヒントによって謎が解き明かされていくと、なるほどと納得
させられました。
登場人物の周囲に対する考え方や気持ちの捉え方、さらに
それぞれの心情の食い違いが、すごくよく書けていると思いました。
最後に話がつながるところでは、殺人を犯した人物の
心理にゾクっとさせられました。
人間の心理 おすすめ度
出口のない部屋という小説のなかで、出口のない部屋に閉じ込められる3人。この部屋に集められた原因を探ろうと、それぞれ自分がどういう人間かということを他の2人に語るのだが、その語っている内容と、小説の著者が描き出すぞれぞれ3人の、違いの大きさに表面的にはみえない人間の怖さを感じました。
さらに、この物語のおおもとになっている、著者が関わった事件の原因が、子供のころ自分も実際に感じずにはいられないことだったので、逆にそれが怖かったです。
さらに、この物語のおおもとになっている、著者が関わった事件の原因が、子供のころ自分も実際に感じずにはいられないことだったので、逆にそれが怖かったです。
タイトルは変えたほうがいいかも おすすめ度
作中作のミステリー。
女流作家から「出口のない部屋」という原稿を、編集者は受け取ります。そのなかで、ふたりの女性とひとりの男性が、出口のない部屋に閉じ込められています。
サルトルの「出口なし」を元に作られた、という設定。が、それを知っていると、この「出口のない部屋」がどんな部屋なのかわかってしまうし、知らないとタイトルに裏切られた気分になる。
しかも「出口のない部屋」のストーリー上の必然性が生まれない。三途の川の前でも、閻魔大王の前でも、物語は成立します。
ただ著者の自己満足だけですね。
それでも、この三人の物語が交互に語られ、最後には繋がっていくプロットとストーリーには、惹かれます。
閉じ込められた三人の物語はおもしろい。
免疫学専門の女性研究者・夏木祐子は、ふたりの子どもも優秀で自立していて、鼻が高い。大学での地位もほぼ安泰。ただ、同じ研究室の後輩が人間関係につまづき、医者としても研究者としてもキャリアを投げ捨てかねない。学部長教授の娘である彼女だけが、祐子の気がかり。
新人賞を取って作家デビューした佐島は、その時の選考委員である大御所の女流作家・佐智子と結婚した。20歳の年の差を越えて、ふたりは結ばれていると、ハンサムな佐島がテレビや雑誌で語るのは絵になり、作家よりもそちらの仕事がメインになりつつある。また、自分の新作はことごとく佐智子の添削を受けて、ようやく世間に認められるレベルだ。だがヒットしているとは言い難い。
平凡な開業医の妻におさまった鏡子は、夫の連れ子を医者にし、小さな幸せをつかんだ。しかし半年に一度、自分が16年前に捨てた娘から、お金の無心のはがきが届く。教養のない、幼い内容だ。しかも、本当は捨てたのではなく、あの子が勝手に出て行ったのだ。それを姑に見られるのが情けなく、嫌だった。
ひとつひとつの物語は、それほど新鮮味はないのですが、でも読ませる筆力があります。人間らしい戸惑いや逡巡がちりばめられているのですが、物語がもたついたり、つまらなく感じさせることがない。
無理にミステリーを書く必要はないでしょう。人間描写に優れた作家なので、いろんな分野の小説を読んでみたいですね。
女流作家から「出口のない部屋」という原稿を、編集者は受け取ります。そのなかで、ふたりの女性とひとりの男性が、出口のない部屋に閉じ込められています。
サルトルの「出口なし」を元に作られた、という設定。が、それを知っていると、この「出口のない部屋」がどんな部屋なのかわかってしまうし、知らないとタイトルに裏切られた気分になる。
しかも「出口のない部屋」のストーリー上の必然性が生まれない。三途の川の前でも、閻魔大王の前でも、物語は成立します。
ただ著者の自己満足だけですね。
それでも、この三人の物語が交互に語られ、最後には繋がっていくプロットとストーリーには、惹かれます。
閉じ込められた三人の物語はおもしろい。
免疫学専門の女性研究者・夏木祐子は、ふたりの子どもも優秀で自立していて、鼻が高い。大学での地位もほぼ安泰。ただ、同じ研究室の後輩が人間関係につまづき、医者としても研究者としてもキャリアを投げ捨てかねない。学部長教授の娘である彼女だけが、祐子の気がかり。
新人賞を取って作家デビューした佐島は、その時の選考委員である大御所の女流作家・佐智子と結婚した。20歳の年の差を越えて、ふたりは結ばれていると、ハンサムな佐島がテレビや雑誌で語るのは絵になり、作家よりもそちらの仕事がメインになりつつある。また、自分の新作はことごとく佐智子の添削を受けて、ようやく世間に認められるレベルだ。だがヒットしているとは言い難い。
平凡な開業医の妻におさまった鏡子は、夫の連れ子を医者にし、小さな幸せをつかんだ。しかし半年に一度、自分が16年前に捨てた娘から、お金の無心のはがきが届く。教養のない、幼い内容だ。しかも、本当は捨てたのではなく、あの子が勝手に出て行ったのだ。それを姑に見られるのが情けなく、嫌だった。
ひとつひとつの物語は、それほど新鮮味はないのですが、でも読ませる筆力があります。人間らしい戸惑いや逡巡がちりばめられているのですが、物語がもたついたり、つまらなく感じさせることがない。
無理にミステリーを書く必要はないでしょう。人間描写に優れた作家なので、いろんな分野の小説を読んでみたいですね。
面白い。単調なミステリに飽きた人にオススメ。 おすすめ度
ミステリーのコアとなる構成がとてもおもしろかったですが、ネタバレになるので触れずにおきます。ニワトリ胚の研究など、実は密かにフランスの香りがしていて、それもまた京都とパリという二つの古都を知り、専門的なことから文化に至るまで深い知識をもつ著者のセンスを感じました。ミステリーは一般にトリックに凝りすぎて、登場人物の行動がうすっぺらいことも多いけれど、彼女の作品は人間の心理と行動にとてもリアリティがあり、普通なら識閾下にあって自分では気づかないような人間の心の奥を鮮明に描き出していて、本当に何度もぞっとしながら読みました。ミステリー自体の謎解きと同時に、鋭い所をついた人の心理と行動に、つい現実に戻って自分自身を反省したり、また一方で殺人事件などという話を書いてるにもかかわらず、著者はどんなに優しく明るく繊細で聡明な人なのだろうなどと思いを馳せたりしてしまいました。彼女の前では嘘はつけないな・・・。ともかく、一度読み終わってミステリーとして味わった後も、また別の意味で、なるほどねぇと考えさせてくれる作品です。
すばらしい作品! おすすめ度
岸田るり子の第2作目を読みました。1作目ではおどろおどろしい人間関係で楽しめましたが、今回はそれがさらにパワーアップして、さらに不思議な雰囲気を作り出し、寒気をおぼえるほどでした。連休をかけてじっくり読む予定でしたが、吸い込まれるように一日で読みきってしまいました。エンディングはまったく予想をくつがえすものでした。すばらしい作品だと思います。

